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【jamさん】落ち込みがちな私が見つけた「毎日を気持ちよく過ごすコツ」

「気持ちが楽になった」と話題沸騰

 こんにちは、Jamと申します。フリーでゲームのグラフィックやマンガを描く仕事をしております。

 私がマンガを描き始めたきっかけは、身近な仲間に読んでもらうためでした。昔の私は悩みが多いタイプで、よく人間関係や自分自身のことで悩んだり、落ち込んだりしていました。

 周りにも心が疲れている人が多かったので、「こんなふうに考えたら私は楽になったよ」という経験をマンガにしたら読んでくれるかなと思ったのです。

 そんな思いで描いたマンガをツイッターにアップしたところ、一日で4万を超える「いいね」をいただき、「気持ちが楽になった」「続きが読みたい」というコメントを多数いただきました。

 そうした応援の声に後押しされ、マンガや文章を、今も描き続けています。

余計な情報を集めすぎない

 ここでは、余計なモヤモヤを抱え込まないために私が実践していることや、ココロナ過で、ストレスや不安を感じている人へのアドバイスをお話ししたいと思います。

 私がまず大事だと思うのは、余計な情報を集め過ぎないこと。情報に振り回されると、疲れます。今はネットやSNSの普及で、毎日ありとあらゆる情報が流れてきます。

 暗いニュースや悪意のあるコメントに落ち込んだり、リア充な投稿に嫉妬したりと、心をざわつかせる情報もたくさんあります。

 そこで私は、不要な情報は目に入れない、自分で必要な情報を選んで入手するような環境にしています。例えば、私の家にはテレビがありません。ニュースはネットの新聞記事などで見ています。

 テレビだと効果音やキャスターの口調、コメンテーターの意見などでニュースが色づけされてしまいますが、文字だけを見れば事実を冷静に受け止めることができます。

 テレビはつけっぱなしにせずにリモコンを遠くに置いておく、SNSのタイムライン(投稿が時系列で表示される機能)をオフにするなど、流れてくる情報を偶然見ることがない状態にしておくだけで、心の疲れ具合が全然違うと思います。

自分なりの楽しみを持つ、もしくは見つけるチャンス

 コロナ過で私たちの生活は大きく変わってしまいました。自粛生活のストレスを今でも引きずっている人も多いと思います。

 私自身は「せっかくの機会だから、家に長くいるときにしかできないことをして過ごそう」と考え、自粛生活を乗り切りました。レシピを見ながらいろいろな料理を作ったり、自宅でできるダイエットに挑戦したりと、ステイホームだからこそできることを見つけて楽しんだのです。

 私は一人暮らしで、実家の家族もすぐ近所に住んでいるのですが、コロナ感染を避けるため、2カ月近く会わない生活が続きました。以前は週2回くらいのペースで会っていましたが、代わりに毎日1回は電話で話すことにしました。

 母は無趣味なので最初は心配でしたが、室内ウォーキングで何千歩も歩くなど、自分なりに楽しみを見つけて、「今日はこんなことをした」と教えてくれます。どんな状況であっても、その状況だからできることはあります。

 これを機会に、好きなシリーズもののドラマやマンガ、あるいはゲームなど、時間を忘れて熱中できるものを見つけておくことをお勧めします。

落ち込むのは悪ではなく、自分を知るきっかけになる

 一方で、家族で暮らしている人は、家でいっしょに過ごす時間が長くなって衝突が増えたかもしれません。

 でも、うっとうしいと思える相手がそばにいるというのも、一つの幸せかもしれません。生きているからこそ会えるのであって、逆に恵まれているともいえます。

 今を、自分自身や人間関係を含め、いろいろなことを見つめ直す機会と捉えてみてはいかがでしょう。相手に対してなぜイライラするのか、自分の気持ちをよく観察してみると、今まで見えなかったほんとうの気持ちが見えてくるでしょう。

 冒頭でお話ししたとおり、若い頃の私は悩みが多く、すぐに落ち込んだり不安になったりして、クヨクヨと思い悩んでいました。

 今はかなり気持ちの切り替えがうまくなりましたが、そうなれたのは、どうすれば自分の気持ちが楽になるかをあれこれ試行錯誤して、「考えたっていいことはない」と理解したからです。

 自分の考え方を変えようと思ったきっかけの一つは、20代の頃に知人を亡くしたことでした。同年代で気が合う人だったので、とてもショックだったのと同時に、「生きているのに私は何をしているんだ。もっとあがかないと」と強く思ったのです。

 何もしなければ何も変わりませんが、何かをやれば、よくも悪くも今とは何かが必ず変わります。

 ふだんやらないことをやってみるだけでも、何かしらの発見があります。いいも悪いも、自分で体感しないとわかりません。落ち込むことも、悪いことではないと思います。

 落ち込む日があるということは、落ち込まない日もあるということ。落ち込まなかった日に何をしていたのか、何をすれば気持ちが軽くなったのかを思い出せば、対処法も見えてきます。

 落ち込んだときは、その対処法を試すチャンス。そんなふうに考えて自分であれこれ試してみることが、自分の気持ちとうまくつきあうコツを見つけるいちばんの方法だと思います。

jamさんの記事はこちらにもあります。

●jamさんのTwitter

https://twitter.com/jam_filter?lang=ja