【質問】「身近な相手にいばっちゃいけない、 なめられちゃいけないを実践するコツ」
夫婦や親子、職場の上司・部下など、相手が身近であるほど、お互いに遠慮がなくなるし、同時に、感情も大きく動きがちだと思います。実際、自分が怒ったとき、相手に強く言いすぎて、後から後悔したことがありました。また、無神経な言葉を使ってしまったこともあると思います。反対に、相手を怒らせたり悲しませたり傷つけたりするのが嫌で、ほんとうは言うべき言葉を飲みこんでしまったこともある気がします。
相手が身近なほど、いばらない、なめられないは、難しい気がするのですが、どうすればよいでしょうか。ヒントをいただければ幸いです。
【回答】「身近な人ほど、どならないでしゃべれたら、いちばんいいんです」
はい、こういうことです。
「いばっちゃいけない、なめられちゃいけない」っていうのは、最高に難しいんだよね。簡単に言うと、最高に難しいことだから挑戦する価値がある。簡単なことに挑戦したってね、なんのご利益もなければごほうびもないよ。難しいから挑戦する。
それと、周りの人についつい言っちゃう、とかって言うけど、周りの人だからたいせつにするんです。
過去に人を傷つけるようなことを言って、「あなたの言葉で傷ついた」って言われたから、それから言いたいことが言えなくなって、口をきけなくなったっていう人がいるんです。
だからって、一生黙ってられないんだよね。次は上手に言おうとすればいいんだよね、1つお利口になって。今度は「傷つけないように相手に意思を伝えるにはどうしよう」って、1つお利口になる。
今まで怒っちゃうとか、「このバカヤロー」とかって言っていた人が、「君、ちょっとおいで、いい話があるからな」とか、「これこういうふうにしたほうが絶対得だぞ、これやってごらん」っていばらずに言えばいいんです。怒るんじゃなくて、教えるようにすればいいんだよね。ね? だからいいことは、どんどんやっていけばいいんです。
身近な人が相手だと、それができませんっていう人に言いたいのは、「うそついちゃいけないよ」ってこと。あなたは、赤の他人をどなっているんですかって。わかるかい? 身近な人だからこそ、お互いに気を遣うんです。だから、人間関係がうまくいくんです。
わかったかい? だから身近な人ほど、どならないでしゃべれたら、いちばんいいんです。身近な人だからこそ、バカにしたり、お互いバカにし合っちゃいけないの。尊重し合って生きていかなかったら、人間としての世界が成り立たないよってことなんです。
以上です。(一人)