ゆほびか ゆほびか
  • 文字サイズの変更
  • 大
  • 中
  • 小
  • SNS
  • twitter
  • facebook
  • instagram

脂肪がガンガン燃える【ねじれ筋のばし】①食べてもみるみるやせる! 不調を一掃し美肌に!

 「やせたい」と思ってジムに通い、食事制限をしてみても、1週間もすると、全然変わっていない自分に嫌気がさして断念……。これはダイエットあるあるですが、今回ご紹介する「1分ねじれ筋のばし」をすれば、もう二度とそんな挫折を味わうことはありません! 関節の動きをよくすることで、勝手にやせる体に変えてくれるからです。しかもやるのは1つにつき、たった1分! ぜひ習慣にしてください。

①つらい食事制限、運動なしでやせる方法。私も10㎏やせた

 つらい食事制限も運動もしないのに、やせる──こんなダイエットがあったらいいと思いませんか? 

 私が考案した「1分ねじれ筋のばし」は、まさにそんなセルフケアです。体をねじって、1分間のばすだけ。それだけで面白いように体重が落ち、体が引き締まっていきます。

 もちろん、今までどおりに食事をしたり、甘いものを食べても大丈夫。することは、ねじれ筋のばしだけです。

 私はもともと、肩こりや腰痛、姿勢不良など、主に痛みにアプローチする施術をしていました。ところがしだいに患者さんから、「先生の施術を受けるとやせていく」「体形が維持できる」という声を聞くようになりました。症状が治まって「もう卒業してもいいですよ」と言っても、通い続ける人が続出したのです。

 そこで、じっくり自分の施術を振り返ってみて、気づきました。痛みを取る施術は、実は「体形を整える施術でもあった」ということに。

 痛みを取るには、関節を動かしてインナーマッスル(体の深部の筋肉)を使えるようにすることが大事です。インナーマッスルを使えるようになると、たまっていた脂肪がどんどん燃焼していきます。その施術から生まれたのが、ねじれ筋のばしです。

 その頃、私自身も体重が増えて悩んでいました。知らない間に10㎏も太ってしまい、体重計に乗るのをやめてしまったくらいです。

 そういうタイミングでねじれ筋のばしをやってみたら、体重があっという間に落ちていき、体形も元どおりにスッキリ。

その後、二度の妊娠・出産を経験しましたが、どちらも2~3カ月で元の体形に戻りました。ねじれ筋のばしの効果を、身をもって体験したのです。

 インナーマッスルが使えるようになると、運動を一切しなくても、夜中にラーメンを食べても、太ることはありませんでした。その状態を維持するために、私は週に1回ねじれ筋のばしをしているだけです。とはいえ、寝る前の暴食はよくないので、マネしないでくださいね(笑)。

 こうした私の体験や患者さんの口コミが広がって、今、当院は、肥満の解消や体形改善、産後ケアに特化した施術を行っています。

代謝を爆上げする秘訣はミトコンドリア

 なぜ、食事制限や運動をせずにやせたり、緩んだ体形を改善できたりするのでしょうか。その秘密は細胞の中にいるミトコンドリアの働きにあります。「ミトコンドリア? なにそれ。難しそう」と思わないでください。このミトコンドリアこそが、やせるカギを握っているのです。

 ミトコンドリアは、体のほとんどの細胞の中に存在しており、脂肪や糖を燃やして、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーの元をつくっています。

 そのミトコンドリアが、特にたくさん詰まっているのが、体の奥で姿勢を維持するために使われているインナーマッスルです。

 具体的にいうと、お腹や背中、腰まわり、太ももなどの深部にある筋肉です。これらの筋肉は、骨に直接くっついて、骨格や関節を正しい位置に保持しています。

 ミトコンドリアは、きつい運動などをして体を限界に追い込むと増えることがわかっています。でも、そんなことをしなくても、インナーマッスルを使えるようにすれば、ミトコンドリアは増えていきます。

 インナーマッスルが使えるようになると、血流がよくなって筋肉の密度が高まり、ミトコンドリアの数を増やしたり、維持したりできるのです。このミトコンドリアが、体にため込んだ脂肪や糖をガンガン燃やしてくれるので、体は勝手にスリムになっていきます。

 反対に、インナーマッスルがじゅうぶんに使えていないと、ミトコンドリアの活性が落ち、数も減ってしまいます。体が硬い人、冷えている人、姿勢が悪い人は、インナーマッスルが使えていないので、ミトコンドリアの数も減っているはず。当然、太りやすくなります。

脂肪燃焼力はアウターマッスルの30倍!

 筋肉は、のびて、縮むという柔軟性が必要です。そして縮もうとするときに、大きなエネルギーを消費して、脂肪が燃焼されます。実は、ミトコンドリアの多いインナーマッスルの脂肪燃焼力は、アウターマッスル(表層筋)の約30倍もあるのです。

 そこで、お勧めなのが、ねじれ筋のばしです。ねじれ筋のばしのポイントは、次の二点です。

①ねじりながらのばす

 ただ体を曲げたりのばしたりするのではなく、ねじりながらのばすことで、血流がよくなって体温が上がり、基礎代謝もアップします。

②1分間じっくり引きのばす

 1分間のばすことで、関節の可動域が広がって、よく動くようになります。固まった関節まわりは、それくらい時間をかけないと緩みません。ただし、1分以上のばしても効果は変わらないので、1分以上続ける必要はありません。

 関節の可動域が広がってインナーマッスルがじゅうぶんに使えるようになると、増えたミトコンドリアが勝手に脂肪を燃やし続けてくれます。基礎代謝が上がり、脂肪をしっかり消費できる体になるのです。

 ねじれ筋のばしのいい点は、食事制限が必要ないこと。ご飯も甘い物も、これまでどおりに食べていいのです。ただし、水は1日1.5ℓを目安に、たっぷり飲んでください。また便秘がちの人には、繊維質の多い野菜をとるように勧めています。

 ねじれ筋のばしは、健康的にやせるメソッドなので、体調もよくなり、お肌もツヤツヤになります。最初はきついと感じるかもしれませんが、2週間くらい続けると、慣れて楽にできるようになります。

 肩や腰に慢性的な痛みがある場合は、痛くない角度から徐々に動かしてください。また、関節に変形があったり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがある人、捻挫などけがをしているときはやらないほうがいいでしょう。

(次回②に続きます)