※当記事は、下記の関連記事です。
医師が伝授!【脳疲労を解消する】簡単テクニック~「むきだしの脳」といわれる手を刺激!|ゆほびかweb
カチカチの頭皮と首のこりが緩んだ
私のクリニックでは、中指回しがもたらす健康効果を、西洋医学的検証法、あるいは、東洋医学の診断法を用いてフォローしています。その結果、多くの痛みや不調に効果的であることがわかってきています。
クリニックが主催するセミナー(現在はマンツーマンレッスン主体)などを通じて、患者さんの間にも中指回しが浸透し、年間300人もの人が中指回しを始めています。
以下は、中指回しで痛みや不調が改善した症例です。現在、痛みや不調を抱えているかたの参考になれば幸いです。
病例①-60代 女性
このかたは、ひざ痛で来院されましたが、慢性的な頭痛にも悩んでいました。中指回しを勧めると、1日2回のペースで、積極的に取り組むようになり、それに連れて、自律神経のバランスが整ってきました。
表情が変わってきただけでなく、自律神経バランス分析に現れる経過を見ても、その改善ぶりは明らかでした。
同時に、カチカチでまったく動かなかった、頭皮と首回りのこりと緊張も緩んできました。
「中指を刺激すると、首のあたりが気持ちいいなと感じます。これまでは、リラックスするという感覚が自分にはよくわかりませんでしたが、それが最近、その状態がわかってきました」とうれしそうに話されていました。初診時に比べ、頭痛はほぼ解消し、ひざ痛も半減したそうです。
病例②-70代 女性
ギックリ腰を経験後、腰の鈍い痛みが5年近くもとれないと来院され、リハビリとともに中指回しを始めました。
中指回しを始めて2週間ほど経った頃、外出先で腰の激痛に襲われ、その場で中指を回していたら、30分ほどで痛みが解消したそうです。
また、この日を境に、腰の鈍痛がしだいに楽になり、現在は痛みを気にせずに歩いていらっしゃいます。
さらに、180㎜Hg近くあった最大血圧と、100㎜Hgを超えていた最小血圧(基準値は最大血圧140㎜Hg未満、最小血圧90㎜Hg未満)が、中指回しを始めて1カ月ほどで、最大血圧が140㎜Hg台まで下がり、最小血圧も85㎜Hgくらいまで下がって安定しています。
以前は寝つきが悪く、安定剤を服用していましたが、最近は寝つきが楽になり、安定剤の必要もなくなりました。
「痛みがとれない」という思いは、不安や心配を増幅し、それが脳に浸透して、痛みが固定化されます。
呼吸を合わせて中指回しをするとセロトニン分泌が活性化され、痛みを抑制する機能が働き始めます。「痛い」という脳内のループが外れて、それによって痛みが軽快してくるわけです。
同時に、交感神経優位に傾いていた自律神経のバランスが回復したので、血圧が安定し、寝つきもよくなってきたのでしょう。
病例③-50代 女性
このかたは、30代から日に20回以上もトイレに行くほどの頻尿で、40代になると、寝ていても1~2時間間隔で、トイレで目が覚めるようになり、睡眠障害になっていました。
頭痛と首、肩のこりで来院され、中指回しを始めたところ、約1カ月で頻尿が改善されてきました。夜中のトイレが1回になり、日中のトイレの回数も半分以下になりました。
また、朝起きたときからガチガチだった首と肩のこりも軽快し、肩こりがひどいときに起こっていた頭痛も解消しました。
このかたは、「母」や「妻」の役割を一生懸命にするあまり、ほんとうの自分を見失い、不安定な状態でした。その不安定さが、氣、あるいは生命エネルギーの滞りにつながり、頻尿という症状として現れていたと考えられます。
こうした不安定な状態は、自律神経のバランスにも影響し、睡眠障害や、首、肩のこり、頭痛も引き起こしていました。
中指回しをすることで、心が安定し、本来の自分を取り戻すことができたようでした。体内の氣、あるいは、生命エネルギーの滞りも解消し、見た目にもわかるほど雰囲気が変わって、心身の不調も改善する、人生の好循環に入ったのです。
耳鳴り、めまい、便秘、不眠、うつも改善
ほかにも、耳鳴り、めまい、便秘、不眠、うつなど、いろいろな症状が改善したかたがいらっしゃいます。中指回しにこうした効果があるのは、脳への刺激効果がとても高いからです。
西洋医学においても、手と脳の関係は昔から着目されてきました。手指を使う中指回しで、体の痛みや不調を改善する際に、脳へ働きかける効果には見逃せないものがあります。
体や心に不調を感じたら、まずは中指回しをしてみることをお勧めします。
症状別 特効・中指回しのやり方
頭痛
❶中指回しを行う(やり方はこちら)
❷太ももに手のひらを置き、中指の第1関節あたりから、爪の方に押し上げるように刺激する。息を吐きながら、10回押す
肩こり
❶中指回しを行う(やり方はこちら)
❷人さし指と中指、中指と薬指の間の水かきをつまんで、息を吐きながら、10回押し引っ張る。少しずつ場所を変えながら、念入りに行う
眼精疲労
❶中指回しを行う(やり方はこちら)
❷中指の腹を反対の指の先端で持つ。少しずつずらしながら、10回押す。息を吐きながら行う
●関連記事