ゆほびか ゆほびか
  • 文字サイズの変更
  • 大
  • 中
  • 小
  • SNS
  • twitter
  • facebook
  • instagram

緑内障治療に重要な目の血液循環の改善に【視力アップ押圧】は大いに役立つ

本記事は、こちらの記事の医師解説です。
【目の周りをジワーッと押す】と 疲れ目、近視、緑内障に効く!私の飛蚊症も解消した|ゆほびかweb

私自身、効果を実感して眼科の治療にも取り入れた

 私が院長を務める回生眼科では、食事や運動、睡眠などの生活習慣の改善指導も含めて、総合的に目の治療を行う「目の綜合医学」に取り組んでいます。

 私と大杉幸毅(おおすぎこうき)先生との出会いは30年以上も前、昭和の時代にさかのぼります。私の恩師が「血液循環療法はすばらしい」と、大杉先生の第1回目の講習会に参加するようにご助言をいただいたのが最初でした。

 「視力アップ押圧」を自分で試してみたところ、すぐさま疲れ目がスッキリしました。その後も、大杉先生の講義を何度か受け、血液循環療法の入門コースを卒業し、私の眼科に来られる患者さんたちの治療にも視力アップ押圧を取り入れました。

視力アップ押圧のやり方はこちら
【目の周りをジワーッと押す】と 疲れ目、近視、緑内障に効く!私の飛蚊症も解消した|ゆほびかweb

 すると、眼精疲労や目の痛み、乱視などの不調が、その場で次々と改善したのです。私が視力アップ押圧を高く評価する理由は、目の血液循環の促進に即効性があるからです。

 目の中を流れている血液の量は、体積あたりで換算すると、脳の血流量の約23倍もあります。目に必要な酸素と栄養素を届け、二酸化炭素と老廃物を速やかに回収するには、血液の循環がスムーズであることが不可欠です。

 目の病気や不調の予防・改善には、食事であれ運動であれ、血液の循環を改善することが、最も効果的です。しかしながら、目とその周辺の血液循環を改善し、血流をアップする効果的な方法は、なかなかありませんでした。

 その点、視力アップ押圧は、非常にやさしいタッチで、目の周囲などに手の指先を「ジワ~」と当てて、瞬間的に「パッ」と離すだけ。

 非常にデリケートな眼球や目の周囲を傷つける心配がなく、指圧のようなもみ返しもなく安全で、血液循環の改善に即効性があります。いつでもどこでも、目のセルフケアができるのも、すばらしい点です。

 実際にやってみるとわかりますが、視力アップ押圧を行うと、視界がパッとクリアになり、目の疲れが取れてスッキリします。

 その場で「見えやすくなった」「目がラクになった」「近視や老眼が軽くなった」という感想が多く聞かれますが、これまでの私の治療経験から言うと、視力アップ押圧は特に緑内障に効果を発揮します。

私自身、効果を実感して眼科の治療にも取り入れた

 緑内障は、目と脳をつなぐ視神経に障害が起こり、映像を映す網膜からの信号がうまく脳に伝わらず、視野が欠ける病気です。

 一般的には、眼圧の上昇によって視神経が圧迫され続けることが、視神経に障害が生じる原因とされています。ただし、近年では、眼圧が正常にもかかわらず緑内障になる「正常眼圧緑内障」のほうが多いことがわかっています。

緑内障の原因は目と脳をつなぐ視神経の障害

緑内障は、目と脳をつなぐ視神経に障害が起こり、映像を映す網膜からの信号がうまく脳に伝わらず、視野が欠ける病気。眼圧が高いことが原因とされるが、眼圧が正常範囲でも起きている

 その原因は不明ですが、視神経の血流の悪さや、視神経がもともと弱いことのほか、正常眼圧でもその人にとっては眼圧が高いなど、さまざまな理由が考えられます。

 いずれにしても、生活習慣を整え、目と視神経に栄養を供給する血液の循環をよくすることが、治療の基本です。

 視神経への血流が改善すると、視野欠損の進行を遅らせることができ、目の血液循環がよくなると、眼圧に影響を与えるの流れが改善し、眼圧コントロールも改善します。

緑内障の視界の見え方のイメージ

 私のクリニックでは、眼圧を下げる薬を服用しても効果が出にくかった人が、生活習慣の改善と視力アップ押圧で眼圧が下がっただけでなく、血圧まで下がった人もいます。

 さらに、眼圧がよい状態にコントロールされるようになった結果、視神経の働きがよくなり、緑内障の進行が抑えられた例もあります。

 一度失った視力が戻ることは普通はあり得ません。それでも、私の患者さんではありませんので詳しい事情はわかりませんが、こんなこともありました。

 ある緑内障の患者さんは症状が進み、ほとんど目が見えず寝たきりの状態でした。ところが、私の著書で視力アップ押圧を知り、寝ながら毎日実行したところ、1カ月で目が見えるようになり、ベッドから起き上がって動けるようになったそうで、お礼の電話がクリニックにかかってきました。

視力アップ押圧とともに食事改善と運動もお勧め

 パソコンやスマホを多用する現代人の生活は、かつてないほど目を酷使しています。疲れ目を軽減するためにも、視力アップ押圧はすべての人にお勧めしたい方法です。加えて実行していただきたいのが、食事の改善と運動です。

 いくら血液循環をよくしても、血液が汚れてドロドロでは、意味がありません。お酒やタバコ、甘いものや脂っこいもののとり過ぎをやめ、食事の量も腹八分目にとどめ、食べ過ぎないように注意します。

 全身の血流をよくするには、運動もたいせつです。激しい運動ではなく、ゆったりとした速度でのウォーキングがお勧め。1日合計で1万3000歩以上歩くことを目標にしましょう。

視力アップ押圧のやり方はこちら
【目の周りをジワーッと押す】と 疲れ目、近視、緑内障に効く!私の飛蚊症も解消した|ゆほびかweb