●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.41の記事を再編集したものです。
幸せになるには自分のエネルギーを高めること
私はこれまで約2万人のかたがたのネガティブな思い込みや執着などの「心のブロック」を外し、心身のエネルギーを最大限に上げることで、お金やパートナーなど、その人にとってほんとうに必要なものを引き寄せて、幸せになるお手伝いをしてきました。
そんなこともあってか、私の元には引き寄せを試してはみたものの、失敗されたというかたが数多く相談にいらっしゃいます。
そういうかたに、最初にお伝えしている大事なことがあります。それは、幸せになるには、ただやみくもに引き寄せをするのではなく、自分自身のエネルギーを高めることが先決だということです。
エネルギーとは、気、パワーと言ってもよいでしょう。自分のエネルギーが高まれば、宇宙とつながれるようになります。
ここで言う宇宙とは、すべてが存在する、愛や統一の世界です。その世界では、自分と同じエネルギーの人たちと自然に引き合うようになり、いつのまにか幸せになっていくのです。
引き寄せができない人の多くは、「こんな自分は嫌だ。変わりたい」といった自己否定の思いを常に抱えています。その思いが強すぎるあまり、目の前に自己否定や分離、執着の世界を作り出してしまうのです。
思い当たる人は、ありのままの自分を認めて、癒し、愛の世界を作ることがたいせつです。
心のブロックの原因である執着や思い込みを手放す
今、目の前にある現実は、自分の意識と言葉と行動で、作り出しているものです。この自分自身のベースとなる部分は、たいてい12歳ぐらいまでに形成される思い込みによって作られています。
私が以前お目にかかったある女性は、幼い頃に両親が離婚し、父親が家から出て行きました。彼女はまだ小さかったので、離婚の意味がよくわからず、父親が出て行ったことでとても寂しい思いをし、「私はお父さんに愛されなかった」と思うようになりました。
女性にとっては、「私はお父さんに愛されなかった」=「私は男性から愛されない」という思い込みにつながります。いったんそう思い込むと、その寂しい感情を繰り返し生み出す現実を作り出してしまいます。
その結果、恋人や夫に浮気されたり、DVやモラハラを受けたりといったことが起こるのです。
お金に関してもまったく同じで、幼少期に親から「うちは貧乏だからお金がない」と言われたとします。すると、「私は貧乏だから、お金は入ってこないんだ」という思い込みが作られてしまい、実際にお金のない状況が現れます。
どちらのケースも、寂しさや貧しさなど、同じ感情を繰り返し感じるような現実を作り出している点は同じです。
この思い込みは、器のようなもので、どんなものを入れたとしても、器の形状は変わりません。器が愛の形をしているか、分離の形をしているかで、真逆の結果が生じるのです。この思い込みがその人のベースといえる部分です。
人は今置かれている状況がよくない場合、今の状況を変えようと躍起になります。しかし、問題の根底には必ず自分の思い込みがあります。思い込み、つまり心のブロックを外さなければ根本的な解決にはなりません。
まずは、主に幼少期の環境や体験などによって形成された、自分の思い込みを突き止めて、それをクリアにしていきましょう。
そうした自分を認められるようになると、思い込みはスーッと消えていきます。それと同時に自分自身のエネルギーが上がり、宇宙の愛の世界に共振し、自分にとって必要なものが必要なときに現れるようになるのです。それこそが、引き寄せといってよいかもしれません。
真の自分の姿に気づき癒してあげること
実は、人は困ったり悩んだりしてあたふたしているときは、無意識に、そのときの自分や状況に抵抗しています。
この抵抗は、宇宙の愛の世界とは真逆の自己否定や分離の世界です。抵抗すればするほど、押し返してくる力はもっと強大になるので、抵抗しないほうが賢明です。
この状況を脱却するには、まずはあたふたしている自分、抵抗している自分を客観的に見つめてみることです。そういうときは、自分が抵抗していることすら気づいていないことがほとんどだからです。
あたふたしているときこそ努めて冷静になり、悲しみや怒り、寂しさ、焦りなど、自分の中で繰り返し感じている負の感情に着目してみるのです。抵抗している自分に気づくだけで、力がスーッと抜けていくのがわかるでしょう。
その際には、以下にご紹介する「自分を癒すイメージワーク」をするとうまくできるはずです。
「自分を癒すイメージワーク」のやり方
このワークの目的は、自分自身のエネルギーを高める前に心身をほぐすことにあります。
まず、あなたを悩ませている、繰り返し感じている感情を特定します。
前述の女性を例にするならば、男性に愛されなくて寂しいという感情です。お父さんが出て行って、寂しい思いをしている幼少期の自分が目の前にいることをイメージします。
そして、自分が思っていたことを口にして、認めてあげるのです。「つらかったね」「寂しかったね」などと、自分自身に声をかけていきます。
このイメージワークを繰り返すことで、受け入れられなかった昔の自分を認め、癒してあげられるようになります。
ネガティブな感情がなくなるまで、自分を認め、癒してあげてください。これは、善悪の判断をつかさどっている大脳新皮質が休まっている夜寝る前や朝起きたときに行うと効果的です。
幼少期の自分に限らず、できない自分や失敗した自分など、まだ受け入れられていない自分を特定して、認めて、癒し続けることがたいせつです。
そうすれば、昔受けたトラウマなどが原因で強制的に分離させられた自分が統一されます。その結果、宇宙の愛の世界と共鳴し、富や愛もどんどん引き寄せられるようになるのです。
このイメージワークで自分を癒して、ニュートラルな状態にした後に、心のブロックを外していきます。後編では、その手法をご紹介しましょう。