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【斎藤一人】不透明な世の中をすずやかに生きる人生のコツ~コロナ時代の疑問と不安に答えます(5)

2021/05/11

 斎藤一人さんは、全国累積納税額日本一の大実業家であり、幸せになるための人生哲学をわかりやすく説く大ベストセラー作家でもあります。
       
 今回は、世界じゅうで猛威をふるう新型コロナウイルスに関連して寄せられた読者の皆様の不安・悩み、編集部の質問に答えてくださいました。
      
 先行きの見通せない、これからの時代を生き抜くために役立つ哲学と叡智が満載です。

※本特集は『ゆほびかGOLD』2020年8月号に掲載されたものです。

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Q13 逆ギレしてストレスを発散するコツはありますか?

 斎藤一人さんと舛岡はなゑさんの本『逆ギレのすすめ』を読み直してみました。

 こういう世の中の状況だと、逆ギレをうまく実践して、ストレスを発散することが自分はもちろん、周りの人も幸せにすると思ったからです。逆ギレしてうまくいったというかたの体験がありましたらお教えいただけましたら幸いです。ぜひ、私も取り入れてみたいと思います。

A13 逆ギレでうまくいった人がたくさんいるんです

 本を読んでくれてありがとうございます。ここで言う逆ギレっていうのは、自分に対してするものなんです。「なにをいつまでもウジウジしてるんだよ。しっかりしろ、斎藤一人!」っていう、自分に対する励ましなんだよ。

 ただし、基本は「愛」なの。それを忘れちゃいけないよ。

 逆ギレは、自分をたいせつにすることから始まる。だから私が「自分にキレる」っていうのは、「なんて自分はダメなんだ」という自己否定ではなく、自分への愛なんです。怒りで自分を叱るのではなく、愛で叱るんだよね。基本になにがあるかが重要なんです。

 そうやって自分を可愛がってたいせつにすれば、ほかの人のこともたいせつにしたくなる。自分を愛すれば、人の気持ちもわかるようになる。自分にできるから人にもしてあげられるのであって、自分にできないことは人にもできないからね。

 そういうことがわかったうえで、たまに自分に逆ギレするといいよということなんです。
 「このくらいのことで、なに落ち込んでるんだ」「人は1000回も2000回も生まれてくるんだ。一度や二度、このくらいのことでなんだ!」ってね。

 私たちの親や祖父母の頃は、戦争がありました。関東大震災もありました。昔の人は、みんないろんなことを乗り越えてきたんです。それを思えば、今の自分が抱えていることだってきっと乗り越えられるよって。しっかりしろって、落ち込む自分に、たまには逆ギレしたほうがいいよね。

 逆ギレをうまく利用するとストレス発散になるから、人生がものすごく変わるんです。はなちゃんの講演会に来てくれたお客さんにも、うまくいくようになった人がたくさんいるんです。

 逆ギレって、我慢をやめる糸口とか、不満を吐き出すいいきっかけになるんです。試しに、自分にキレてごらん。車の中とか誰もいないところで「ふざけんな~!」って大声で叫ぶと、ストレス発散になってスカッとするから。

 自分の思いを感じてあげるって、たいせつなの。それで、ずっと我慢してきた人が我慢をやめると、人生はすごくうまくいくようになるんです。

Q14 元気の出る食べ物をお教えください

 何年か前のことですが、斎藤一人さんのご著書を拝読して、「一人さんが集まるお店」にお邪魔したことがあります。その日は、ラッキーなことに一人さんご本人がお店にいらして、「リッチ焼き」という食べ物を手作りして振る舞っていただきました。お好み焼きに具材が入っていない「素小麦粉焼き」のようなものでしたが、心がとても温かくなったのを覚えています。

 これ以外に一人さんやお弟子さんの間でお勧めの「元気になる」「幸せになる」食べ物をお教えいただけましたら幸いです。家族で作って楽しみたいと思います。

A14 目の前の食べ物を元気が出る名前に変えるんです

 知らない人もいると思うから、少し説明しますね。

 あのリッチ焼きはね、戦後は貧乏焼きと言われていたんです。ただの小麦粉を水で溶いて焼き、ソースをかけて食べるだけだから。

 だけど私は、それじゃあまりにも名前がかわいそうだってことで、リッチ焼きという名前をつけたんです。世間では貧乏焼きでも、一人さんのところではリッチ焼き(笑)。
 こんなふうに、ちょっと変えるだけで楽しくできるんです。

 食べ物で元気になりたかったら、元気が出る名前をつけたらいいだけのことなの。おもしろくて笑える名前にするだけでいい。

 元気が出る食べ物を探すんじゃなくて、目の前にある食べ物の名前を変えて、元気が出る食べ物にしちゃえばいいんです。それってレジャーなの。

 せっかくだから、一人さん流の元気が出る食べ物を、ほかにもいくつかお伝えしますね。
 スーパーへ行って、お肉コーナーで安い豚バラ肉を買ってきます。それを3~4㎝の大きさに切って、しょうゆをかけて焼く。最後に黒コショウを振って食べると、すごくおいしいの。

 これを私は、「セレブーブー」と名づけているの(笑)。安い肉なのに、ちょっと笑えてものすごくリッチな感じがするでしょ? 間違っても、ロースみたいないい肉を使っちゃダメだからね。

 あとね、カニかまを買ってきて、お酢をかけるんです。カニかまをつぶして、お酢がしみこむようにして食べるんです。

 それを私たちは勝手に、越前ガニと言って食べてる(笑)。すると不思議なんだけど、福井まで行って越前ガニを食べているような気になってくるんです。楽しいよね(笑)。

Q15 ゲーム三昧の息子の対処法はあるでしょうか?

 学校が休みになった中学生の息子が、一日じゅうテレビゲームばかりやっていて心配です。そろそろ高校受験の準備もしなければいけないのに……。

 ゲームをするなとは言いませんが、うまくバランスを取って欲しいのです。うまい対処法がありましたらご教示いただけましたら幸いです。

A15 愛情を持って子どもを見守るといいんです

 お母さんの話を聞いていると、休みの日まで子どもに勉強をさせようという魂胆が見え隠れするんだよね。

 世間では「ゲームばかりしてると依存症になる」「何時間以上はゲームをしちゃいけない」とか言われるけど、私はこう言いたい。「どうして〝勉強中毒〟という言葉はないんだろう?」って。

 学校で6時間も7時間も勉強したうえに、塾でも勉強して、宿題までさせてね。学校嫌いだった一人さんに言わせると、勉強しすぎを心配したほうがいいと思うぐらい。

 心配しなくても、あなたのお子さんには神様がついているからだいじょうぶなんです。
勉強したくなったら、自分でちゃんとやるの。というか今の時代、ゲームができない子のほうが問題かもしれない。だってこれからは、会社でもゲームのように仕事するような時代になっていくと思うから。

 学校の勉強って、基本は記憶力の勝負なんだよね。ゲームみたく、臨機応変に自分の頭で考えて次の行動に出ることを学ぶ教科はなかなかないでしょ? あったとしても、少ないんじゃないかな。

 でもね、記憶力が必要な知識は、あなたの持っている電話機が全部答えを知ってるの。
スマートフォンをちょんちょんって操作すれば答えが出るものを、学校で勉強して、そのうえ自宅でも何時間もかけて覚える必要があるんですかという話なんです。

 世の中で流行ってみんながやり出すものって、この先に役に立つよっていう神様からのお知らせです。ゲームもその一つなんです。

 お母さんがゲームをしないのは、あなたの時代にあったゲームって、しくみが単純ですぐ飽きるやつなんじゃないかな。もしお母さんが子どもの頃、今みたいな楽しいゲームがあったら、絶対やってたでしょって(笑)。

 私がお母さんに言いたいのは、学校へ行かなくていいなんていうのは、100年に一度あるかないかのことだよってこと。そんなときまで、無理やり勉強させなくてもいいんじゃないかいってこと。

 そうすると、「じゃあ、子どもには自分で考えさせたらいいですか?」「自由にしていいよって言えばいいですか?」みたいな質問がくるんですけど。

 その「自分で考えなさい」「あなたの自由でいいよ」という言葉にも、勉強をさせようとする親の嫌味が入っているんです。「親のいうことを聞かないと見放すぞ」っていう脅しが見え隠れする(笑)。

 子どもは、愛情を持って見守ってあげたらいいんです。子どもはちゃんと、自分がすべきことも、どうしたらいいかもわかっているから、親が余計な口出しをしなくても、心配しなきゃいけないようなことは絶対にしません。だいじょうぶですからね。     

(次回に続きます)

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