運は自力で開くのではなくむしろ受け取るもの
「開運」という言葉のイメージから、多くの人は、運とは自分の努力でつかむもの、自分の力で開いていくものと思いがちです。
しかし、運というものは自力で獲得して開いていくものではなく、むしろ「受け取る」ものです。外の世界から運を受け取ることによって、おのずと運が開けていくイメージです。
また、運氣や運勢という言葉があることからもわかるとおり、運とはエネルギー(氣)であり、パワー(勢い)です。エネルギーには限りがなく、常に巡り、流れ、波のように上下し、強くなったり弱くなったりするという性質があります。
「運がよい/悪い」というのは、その瞬間に自分を包んでいるエネルギーが、プラスとマイナスのどちらに傾いているかを示すものです。プラスのエネルギーは幸運と幸福をもたらし、マイナスのエネルギーは不運と不幸をもたらします。
つまり、外の世界からプラスのエネルギーをしっかり受け取ることができる状態に常に自分を整えておくことが、開運につながる道なのです。
自分がすでに持っている運、持っていない運を見極める
運をもたらす宇宙のエネルギー源は1つです。しかし、そのエネルギーがどこからもたらされるかによって、運氣は、天運・地運・人運の3種類に分けられます。
まず人運は、周囲の人々を介してもたらされる人間関係運や人脈、愛情運などを指します。自分がやりたいことを現実化し、人の輪の中で心の豊かさと幸せを感じて生きていくために必要な運です。
次に地運は、大地からもたらされる運。健康運や金運など、生きていくための土台となる運です。
そして天運は、地運と人運以外のすべての運に関与しています。
何をやってもうまくいかない人は天運に恵まれておらず、病気や貧乏に悩んでいる人は地運が不足しています。人間関係の不和や、結婚・離婚などの問題を抱えている人は、人運が足りないということです。
自分がすでに持っている運、持っていない運を見極め、足りない分は天・地・人から受け取り、バランスよくブレンドする。そうやって生きていくことこそ、開運のカギです。
人生の最優先事項を整理することこそ受け取った運を生かす道
またもう1つ、ぜひ取り組んでいただきたいことがあります。それは、人生を振り返り、これからの人生でいちばんたいせつにしたいことは何か、自分の中で答えを出しておくこと。
私たちの多くは、ほんとうにやりたいことを後回しにしがちです。例えば、家族の幸せが最重要だと思っているにもかかわらず、「お金を稼げるようになったら、家族との時間をたいせつにしよう」と言っている人は、少なくないでしょう。
そうではなく、もし明日死ぬとしたら、自分は今日、何をしたいか、どう生きれば幸せと満足感を得られるのか、立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。
人生の最優先事項を整理して、生き方の方向性を定めることは、自分が受け取った天運・地運・人運を最大限に生かしていくことに直結するのです。