「1日1万歩の散歩」は生活習慣病の改善に有効?
ウォーキングというと「たくさん歩かなければいけない」というイメージはありませんか? 長年推奨されていたのが「1日1万歩」ということもあり、このイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし、実は、1日1万歩の効果に疑問を投げかけるような実験結果があります。
医学博士の能勢 博(のせ ひろし)先生の介入研究によると、1日1万歩を週4日以上、5カ月歩いてもあまり体力向上効果はなく、血圧低下などの生活習慣病の改善効果も認められなかったそうです。
体力向上トレーニング方法では、個人の最大体力の60%以上の運動を、1日に20分以上、週に3日行うことが国際基準となっています。この最大体力60%以上というのは「ちょっとキツイな」と感じる程度の強度です。
つまり、1日1万歩のウォーキングをしたとしても、散歩程度のウォーキングでは、運動の意味がないということになるのです。
身体が10歳若返る!やせる!不眠・うつにも有効
その代わりに能勢先生がお勧めしているのが、【インターバル速歩】です。これは、一定の間隔で「ゆっくり歩き」と「速歩き」を3分ずつ繰り返すウォーキング法で、なんと約9000人のデータによって体力が10%向上、身体が10歳も若返ることが判明! ほかにも、うつ・不眠などの改善、認知機能の向上、慢性関節痛もよくなるなど、いいことばかり!
お金はかからず、自分が好きなタイミングで行える【インターバル速歩】。やり方のポイントは以下のとおりです。
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・ゆっくり歩きの目安は、息が切れず、歩きながら人と会話ができるくらい
・速歩きの目安は、少し息が切れるくらい。普段より3cmほど大股のイメージで歩く
・はじめは、ゆっくり歩き3分+速歩き3分を5回繰り返すのを1セットとし、これを週4回行う。慣れてきたら、1週間での歩く回数を増やしたり、1回の距離を延ばしたり、適宜調整してOK
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『ゆほびか』2021年7月号の【インターバル速歩】の記事では、写真つきの詳しいやり方や、「体重14kg減で中性脂肪値が3分の1に!よく眠れるように!」「体重6kg減で血圧が正常値になった!」などの体験談も掲載。興味のあるかたはぜひ誌面をご覧くださいね。