足は「全身の縮図」で、今の心身のコンディションがすべて現れている
「皆さん、顔のお手入れは毎日欠かさず行っていると思います。でも、実は顔以上にお手入れしてほしいのは『足』なんです」――こう話すのは、日本フィトセラピー協会代表理事でハンドケアセラピストの池田明子先生です。
「足は、現在の心身のコンディションがすべて現れる『全身の縮図』であると言われています。
例えば、足が冷たければ、下肢の血流が悪く、末端まで酸素や栄養が運ばれていない証拠。足が温かすぎれば、ホルモンバランスが崩れているか、炎症を起こしている可能性があります。足がむくんでいれば、代謝が悪いか、疲労がたまっている証拠です。
これは裏を返すと、足をしっかりケアすれば、全身をケアすることにもつながるということ。『足の不調が消えたら、心身の不調も改善した』という例は少なくありません。
そこでお勧めしたい足のケア方法が、ひざからふくらはぎ、くるぶし、足の裏まで優しく押しもみする『足のマッサージ』です。自分が『気持ちいい』という感じる強さで足をマッサージすると、それだけで、足の状態も、心身の調子も、かなりよくなるはずです。
お風呂上りにアロマオイルなどを用いて、足全体を優しくマッサージするのが最もいいのですが、時間がないときは、仕事の合間やテレビを見ているときなどのちょっとした時間に、足指だけ・足首だけでも構いません。3日坊主になるよりは、少しだけでも毎日ケアするほうが、はるかに有効ですよ」(池田先生)
疲労・ストレスが消える!スキマ時間に行いたい、足指のマッサージ
「私の教室の生徒さんの中には、60代、70代から足のケアを始めて、動かしづらかった足が動くようになったり、歩行がスイスイスムーズになったり、痛み・疲労・ストレスが消えたり、あるいは全身が見ちがえるほど若返った人もいます。足をいつまでも若く保つことは、最高のアンチエイジングです」(池田先生)
ここでは、池田先生が勧める「足指マッサージ」のコツをご紹介します。ちょっとしたスキマ時間にぜひ実践し、足と全身をいたわってくださいね。
【足指マッサージのコツ】
①足の指の間に手の指を入れて、握手するように組み、そのまま足首を回す。1周5秒くらい、ゆっくりと回す。これを右回り、左回り、それぞれ6回ずつ回す
②足の指と指の間を広げるようにほぐした後、各指を右に3回、左に3回ずつ回す。これを両足指10本とも行う
『ゆほびか』2021年10月号の誌面では、池田先生が、足全体のもみ方をイラストつきで詳しく説明しています。足のマッサージケアを毎日の習慣に加え、足から若返りましょう!