CA時代に見つけた、一流の人たちの習慣
気づかいやマナーは、あなたの人生を左右する重要な要素です。私がそのように気づいたのは、ＡＮＡの客室乗務員（ ＣＡ ）の仕事に12年間従事した中で、一流と呼ばれるかたがたの日頃の習慣を見たことがきっかけでした。
例えばトイレ。一流のかたがたには、自宅のトイレのみならず、不特定多数が使用する外出先のトイレまで、きれいな状態にしてから退出するかたが少なくありません。それが、一流の人たちにとってはあたりまえのことのようなのです。
これは、私がＣＡだったときの話です。ＣＡは、お客様にトイレを快適にご使用いただくために、こまめに掃除をしています。便器や洗面台の周囲に水はねや汚れはきれいに拭き上げ、いつお客様がトイレを使っても、清潔、ピカピカな状態であるようにしています。
しかし、ごく稀に、ＣＡが掃除をする必要もないほど、トイレをピカピカにしてくださるお客様がいらっしゃいます。トイレットペーパーの端を三角に折り、洗面台や鏡の水滴までしっかり拭いてくださるのです。彼らは、次の人への心配りがあるばかりか、機内のトイレを自分の家のトイレと同じように使おうと思ってくださっていたのかもしれません。
このようなかたは、おおよそ１００人に１人の割合しかいらっしゃいませんが、その人たちは、名前も知らない、話をしたこともない相手にも気づかいができる人だということ。だからこそ、周囲の人たちから信頼され、応援される――そんな人こそが、真の一流なのだと思いました。
他者から信頼され、しかも自分を信頼できるようになる
また、トイレ掃除には、人から信頼される以外に、もう１つのメリットがあります。自宅や出先のトイレをきちんと掃除し、美しく整えることは、自分をたいせつにすることにつながります。
私は、以前どこかで「トイレ掃除をすると運がよくなる」と聞いてから、毎日欠かさず、家のトイレを掃除するようになりました。トイレは狭い空間ですし、掃除を毎日していればひどく汚れるけでもありません。毎日やっていることは同じです。だからこそ、掃除中は「無」の状態になれる。集中して掃除している間は、余計なことは考えずにいられます。
そうした時間を過ごしてから出かけると、トイレ掃除しなかった場合より、自分に自信が持てるし、その日の仕事がうまくいくのです。
他者から信頼され、自分を信頼できるようになるトイレ掃除。一流といわれる人たちの多くは、あたりまえのようにやっています。幸せに生きるために必須のアクションだと、私は考えています。
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■大特集2
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掃除と片づけ
■特集3
つらい鼻づまり、鼻水を撃退！
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■特集4
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