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【愛新覚羅ゆうはん】対馬の「龍宮神坐」その⑤~魂が目覚める、古代の太陽信仰とつながる

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私がこれまで巡った日本の古代祭祀ポイント

日本の古代祭祀のなかで特にポイントとなるスポットを、私が巡った順にいくつかご紹介しましょう。

❶嚴島神社(広島県)

20代始めに向かったのは、広島は宮島の嚴島神社です。きっかけは夢見で、1回ぐらいでは信じない私ですが、そのときは3回以上立て続けに、次のような夢に現れたのです。

〝3頭の赤い龍に導かれて海底に潜っていくと、鍾乳洞(龍宮城を思わせます)があり、龍がいつの間にか3人の天女となって楽器を奏でてくれる。そして夢は続き、海の上にある赤い鳥居のもとの舞台で私が舞を練習する。夜になるとまた3頭の龍が迎えに来て……。〟

古神道に造詣の深い友人に聞くと「それは宗像三女神。赤い鳥居は嚴島神社だよ」と教えてくれました。

宗像三女神は、日本最古の神社の1つである宗像大社(福岡県)の御祭神であり、大陸との交通の要所、玄界灘を守る女神です。三姉妹それぞれの島もあります(下図参照)。

私はこれら3島の位置取りが、対馬→壱岐島→糸島と島がつながっていくような太陽の動き、経路を表しているのではないかという、自分なりの考察を得ています。
 出雲系をはじめとして、海人族は海から渡来していますが、その航路も当然太陽とも関係があり、宗像三女神はその守り神だったのではないかと思うと腑に落ちます。

❷宮古島(沖縄県)

友人に「宮古島に龍宮城があるらしいよ」と教えてもらい、伊良部島と大神島にも行ってみました。伊良部島には鍋底という浄化スポットがあり、龍神の伝説とセットで語り継がれています。そして、大神島は「神様のいる島」として地元の人たちに大切にされている聖域です。

 いずれも、嚴島神社の絢爛豪華に比べて、自然崇拝をベースにしたプリミティブなパワーに満ちた場所で、悠久の時と大いなる存在に身を委ねることができました。

 その後、私は日舞の師匠から奈良県の天河大辨財天社に誘われ、その近くの丹生川上神社で、たまたま奄美大島のノロ(女性の最高神官)と久高島の神人(神職)に出会い、それを機に久高島に向かいます。

(次回⑥に続きます)

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