コロナ禍で一変した住空間のニーズ
新型コロナウイルス感染防止のためのステイホーム、医療機関のひっ迫で求められる在宅待機、いざというときの備蓄品の確保……2020年以降、住空間に求められるものが一変しました。
以前は、「日中は外に出て、夜、家に帰る」という生活だったのが、「家族全員が四六時中家にいる」ということも想定しなければなりません。
大阪在住の片づけアドバイザー、石阪京子先生のもとにも、これまではなかった片づけの悩みがたくさん寄せられるようになりました。
「旦那も子供も在宅が増えて休まる場所がない」
「家族がコロナになったときの隔離部屋がない」
「いざというときの備蓄品を置くスペースがない」
そんな悩みを解決するのが、石阪先生が提唱する「3日片づけ」です。
家族みんなで協力して3日間集中して片づけを行えば、一生散らからない、お金も時間も増えて家族が笑顔になる、といいます。
石阪先生が「そのためにまず行っていただきたい」と強調するのが、「○○割り」の見直しです。
リビングを仕事場にすると散らかる理由
「○○割り」って、何だと思いますか?
「家族割?」
いえ、ケータイの話ではありません。
「学割?」
学生さんの話でもありません。
「水割り?」
もちろん、お酒の話でもありません。
「コロナ禍のリモートワークによって、家が仕事場になってしまうと、リビングで仕事をするというケースも出てきます。
もともと、リビングは家族がくつろぐ場所=パブリックスペースだったのに、リビングが書斎=プライベートスペースになってしまい、くつろぐ場所がなくなったご家庭も多いでしょう。
こうしてパブリックスペース(家族みんなで使う場所)と、プライベートスペース(夫婦の寝室、子ども部屋、書斎など)があいまいになると、部屋はどんどん散らかります。
片づけをするには、パブリックスペースには家族みんなで使うモノしか置かず、個人のモノはプライベートスペースに置くと決めましょう。
そのためにも部屋割りをあらためて見直して、家族それぞれが自分に与えられた枠(わく)を意識することがたいせつです」(石阪先生)
そうです。
「部屋割り」の見直しなのです。
石阪先生は、部屋割りの見直しから始める「3日片づけ」で、これまで1000人近くの人の片づけを成功に導いてきました。
そもそも、マンション、一軒家を問わず、販売時のレイアウトは、リビング=パブリックスペース、寝室=プライベートスペースとなっているものがほとんどです。
それが、入居すると、「家族みんなで川の字になって寝よう」とか、「子どもに目の届く場所に居てもらうため」だとかで、パブリックとプライベートの概念がなくなってしまうのだとか。
ですから、販売時のレイアウト通りに部屋割りを見直せばいいのです。
これなら、できない相談ではありませんよね。
●3日片づけのビフォーアフター例
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超すっきりの
パブリックスペースに変化! -
見直し後の部屋割
家族をやる気にさせるポイント
とはいえ、部屋割りを見直すということは、家全体の片づけになり、これは大仕事ですね。
ホントにそんなことができるのでしょうか?
「どんなに散らかった家でも最短で3日あれば、すっきりと片づきます。
3日連続でとれない場合は、のべ3日間でもかまいません。
家1軒を3日間で片づけるためには、最初に家族会議をする必要があります。
片づけをしたい思いを伝え、なんのために片づけるのか、を共有し、理想の暮らしや、なりたい自分の姿を具体的にイメージします。
家族で合宿をしているような気持ちを共有し、ちょっとしたイベントのようなワクワクした気持ちで取り組むといいでしょう」(石阪先生)
なるほど、3日なんですね。
でも、どう進めるのか難しそうだな。
「やることが明確で悩まない、順序通りこなすだけのタイムスケジュールもありますよ」(石阪先生)
石阪先生によると、これまでの経験から、最も効率的に行う内容と順序が決まっていて、休憩時間もしっかり取りながら、気持ちよく進められるのだそうです。
でも、家族にもその気になってもらうのって、ハードルが高いですよね?
「夫や子どもが片づけをする気になる〈魔法の声かけ〉例をご紹介しますので、困ったときはぜひ実践してみてください。〈魔法の声かけ〉によって、夫婦仲がよくなることも期待できます。
例えば、夫婦間の声かけなら『不用品を売ったお金は自分のお小遣いにしていいよ』『あなたのスペースを作ってあげたいから片づけましょう』など。
子どもへの声かけなら『おもちゃを遊び別にチーム分けしてみよう』『友だちが遊びに来られる家にしよう』……といったぐあいです」(石阪先生)
そうですか。
わかりました。
でも、正直言うと、自分も自信がないんです。
先延ばしにしてきたモノを捨てられるかどうか。
「〈どうして捨てられないの?〉
〈これがあることで、私の理想の暮らしはかなう?〉
〈これは今の私に必要?〉
こうした心の全出しをしてモノに向き合うと、踏ん切りがつくものですよ」(石阪先生)
なるほど。
そうかもしれないですね!
がんばっちゃおうかな、3日片づけ!
大好評発売中の『ゆほびか』2021年12月号では、「1回やれば一生散らからない! お金も時間も増えて家族が笑顔に! withコロナ時代の3日片づけ」を7ページに渡って掲載しています。「3日片づけ」のタイムスケジュールを掲載しているほか、家族をやる気にさせる「魔法の声かけ」を上記のほかにもたくさんご紹介!
何も乗っていないテーブルでごはんを食べる、ゆっくりコーヒーを飲む幸せをあなたにも!
そのほかにも、「ヒーリングハープの浄化音」音源配信、片づけマンガが大人気のなぎまゆさんの描き下ろし作品、リュウ博士の「神様を喜ばせる『捨てる』アクション」、大愚和尚による「人間関係の悩みの片づけ方」、テレビで話題の「3分片づけ」、「トイレ掃除」の極意――などなど、強力な掃除と片づけメソッドをお届けしています。
運気を上げたいかたも、二度と散らからない部屋をつくりたいかたも、生き方を浄化したいかたも……ぜひ『ゆほびか』2021年12月号を参考にしてみてくださいね。