神社に行かずに神様とつながる秘策
――例年なら年末年始は神社やお寺への参拝の季節ですが、コロナ禍の今は、残念ながら、参拝がはばかられる状況です。そこで「リュウ博士」こと八木龍平先生(社会心理学者・神社の案内人)が勧めているのが「自宅バーチャル参拝」です。
「私はこれまで、コロナ流行より前から、誰でも・いつでも・どこへでも気軽に神社参拝できるようにとの意図から “自宅バーチャル参拝”をお勧めしてきました。自宅バーチャル参拝は、実際に神社に行くのではなく、神社の写真などを効果的に用いて自宅にいながら神社参拝をし、神様とつながる参拝法です」(リュウ博士)
神社の空気感を味わう

リュウ博士が勧める自宅バーチャル参拝のやり方は、超シンプルな3行程です。
<1>参拝する神社の写真や映像を用意する
本殿の写真がお勧めですが、あなたにとってピンとくるなら、鳥居でもご神木でも空でも何を写したものでもOKです。
<2>神社の空気感を味わう
参拝する神社の写真や映像を見ながら、その空気感を静かに味わいます。風、音、香り、温度や湿度……できるだけイメージを膨らませ、その場にいるような臨場感で写真を眺めてみてください。
<3>神様のお名前を唱える
臨場感がイメージできたら、その神社にいらっしゃる神様を思い浮かべながら神様の名前を3回唱えます。例えば「貴船(きふね)神社の磐長姫(いわながひめ)様、磐長姫様、磐長姫様」のように、ゆっくり心を込めてやってみてください。
神社とは「素の自分に立ち戻る」場所

自宅バーチャル参拝のコツについて、リュウ博士はこう語ります。
「何も考えず、無心で、すなおであること。雑念を持たずにただ神社の雰囲気を味わい、神様をイメージし、その名前を唱えること。
そのアクションに心地よさを感じられたなら、「神人合一」――すなわち神様とつながっている証拠です。無心になればなるほど、神様のエネルギーと同化でき、大きなご利益を賜ることができます。
そういえば、かつてパナソニックを一代で築き上げ、経営の神様と呼ばれた松下幸之助さんも、神社参拝のたびに一貫して祈っていたのは「すなおな自分でいられますように」ということだったそうです。
生きていると余計な情報や感情に振り回されがちで、いつのまにか、無心であるがままの自分でなくなっていることはしょっちゅうです。
しかし、いついかなるときも素の自分を維持し、神人合一でいられれば、何の心配もいらなくなります。
そもそも神社の本質は、「祓い清め」て、「素の自分に立ち戻る」ための場所。神社は、神様との同化を促す場所なのです。バーチャル参拝であっても、丁寧にやれば、その祓い清めの効果はじゅうぶん受け取れます」(リュウ博士)
ぜひお試しになって、神様とつながってみてくださいね。「自宅バーチャル参拝術」のもっと詳しいやり方、そして、リュウ博士がいま最も注目している神社と神様については、大好評の『ゆほびか』2021年2月号にてご覧ください。
