デトックス、抗うつ、月経不順の改善――幅広い健康効果を有するローズマリー
魚料理や肉料理などに使われ、日本人にもなじみの深いハーブ、「ローズマリー」。ローズマリーは地中海沿岸地方が減産で、紀元前数千年前から日常的に使われてきました。
古代エジプトでは「聖なる植物」と信奉され、西洋でも古くから魔除けや浄化の儀式で使われたり、若返りのハーブとして利用されたりしてきました。
メディカルアロマに詳しい星子尚美医師は、ローズマリーについてこんな話を教えてくださいました。
「70歳を超えたハンガリー王妃・エリザベート1世がリウマチで苦しんでいたとき、ある尼僧がローズマリーの蒸留水を王妃に贈りました。
王妃がそれを体に塗ったり飲んだりしたところ、みるみる若返って、20代のポーランド王子に求婚されたそうです!
ローズマリーには多様なポリフェノールが含まれているので、その抗酸化作用で若返ったのでしょう。
抗酸化作用以外にも、ローズマリーには
・老廃物の排出促進
・むくみ取り
・消化促進
・強壮作用(体が元気になる)
・抗うつ作用
・月経不順の改善
・鎮痛作用
・肝機能の向上
・抗リウマチ作用
などなど多くの健康効果があります」(星子医師)
記憶力・集中力アップになるので、受験生やビジネスパーソンにも◎
こうした効果は、ローズマリーの清涼感があり鼻にスッと抜ける「香り」から得ることができます。
その香りを堪能できると、星子医師が勧めているのが「ローズマリー風呂」です。
「ローズマリー・オイル7~10滴と、ひまし油2~3滴を手のひらに垂らしたら、指でよく混ぜ合わせて、お風呂に溶かしてください。
入浴しながら体をマッサージすれば、余計な脂肪や老廃物が排出されたり、体や足のむくみが取れたりなど、やせ効果も期待できます。
花粉症予防、アレルギー対策にも有効。さらに記憶力・集中力アップにもなるので、受験生やビジネスパーソンにもお勧めですよ。
あるいは生のローズマリーを使うのもいいですね。その場合は、枝1~2本をそのまま湯船に入れてください」(星子医師)
興味のあるかたは『ゆほびか』2021年5月号「毒出し健康術」大特集の誌面も参考に、ぜひお試しくださいね。誌面ではこのほか、星子医師が勧める「ローズマリーウォーター」の作り方・使い方も紹介しています。