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【大愚和尚】人間関係の苦しさを手放す!大人気僧侶の一問一答(その②)

「お釈迦様は壮絶な経験があったからこそ、人間関係について熟考し、結果として悟りを開かれたのでしょう」(大愚和尚)

人間関係でやりづらさを感じるのは、もしかすると、絶対固定された自分など存在しないのに「私、わたし」と、頑なに我を押し通そうとしたり、今の人間関係の状態に固執したりするあまり、相手に受け入れ難くさせてしまっているからかもしれません。

この世は諸行無常。あらゆるものは移ろい続け、変わらないものはありません。ですから、人づきあいも「去る者は追わず、来る者は拒まず」が望ましいのですが、すぐに実践できる人はいません。心の柔軟性を高めるためには練習が必要。焦らず、自分のペースで習得していきましょう。

「学ぶ」の語源は「真似る」。超一流の先生を真似ることができたら最高です。柔軟に、巧みに生きた先生。苦しみを手放して、完全なる幸福に至った先生。お釈迦様を真似ぶ——つまり仏教を学ぶことで、柔軟に生きる術が身につくのです。

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①人づきあいが苦手な自分を恥じなくていい
②一問一答「人づきあいが苦手です」(本記事)
③一問一答「人からの評価が気になります」
④一問一答「頼み事をするのが苦手です」

【質問】人づきあいが苦手です。

人づきあいが苦手です。職場にも、ご近所にも、つきあいにくい人ばかりです——

【大愚和尚より】職場で、ご近所で、あなたにとって大事なことってなんですか?

社会の中で生きていくうえでは、気の合わない人とのおつきあいも避けられません。でも、「人とつきあうとは、仲よくすることではない」と知っていれば、少し気が楽になるかもしれません。

人間関係で大事なのは、打ち解けた関係性を築くことでなく、その人との関係性において、自分の役割を果たしているかどうかです。例えば、職場なら、お互いの仕事にプラスになる関係性を維持する。

ご近所関係なら、その地域で家族も自分も暮らしやすくなる立ち位置を心がけ、家族にとって有益な情報交換をしておく。そんなイメージですね。

職場関係もご近所関係も、大事なのは「仲よくすること」「友達になること」ではありません

そのうえで、押さえておきたいポイントがいくつかあります。まず「朗らかなあいさつ」。それから「笑顔」。そして「自分軸の確立」も重要です。自分軸が確立している人は、自分にとって何がいちばん大事なのかをわかっています。

例えば、職場に行くのは、仕事をして、お金を稼ぎ、生きていくため。友人を作るためではありません。そうわかっていれば、人づきあいが苦手だとか嘆いている場合ではないですよね。

お釈迦様は「人生における悩みは、すべて『無明』から始まる」とおっしゃっています。無明とは、真理(ほんとうのこと、たいせつなこと)がわかっていない状態のこと。あなたにとって、職場やご近所での「真理」とはなんですか?

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①人づきあいが苦手な自分を恥じなくていい
②一問一答「人づきあいが苦手です」(本記事)
③一問一答「人からの評価が気になります」
④一問一答「頼み事をするのが苦手です」