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【ひすいこたろう】「ごきげん長者」の成功法則⑨ 不機嫌対策の奥義

ひすいこたろうさんは、独特の言葉の感性で、ものの見方や考え方を伝える達人です。多くのベストセラーを送り出し、その著書を読んで救われたという人は数知れません。今回は、読み終わった瞬間に、どんな人でも一瞬にして幸せなお金持ちになる「ごきげん長者の法則」を提言してくれました。想像を超えるハッピーが雪崩れ込む、その驚きの思考の真髄に触れてください。

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ステップ④「不機嫌対策の奥義」

 ごきげんでいることの価値はわかっていただけたと思います。とはいえ、私たちは生きていますので、いつもごきげんでいることは不可能です。ネガティブな気持ちが湧き上がったり、心の状態がマイナスになってしまうことは、当然あると思います。そんなときには、「不機嫌対策」をしましょう。

「あの意地悪な上司、超ムカツク!」

「ほんとあの人、悪口ばっかり言ってイライラする」

「失敗したらどうしようと不安になる」

「こんなことができないなんて、なんて自分はダメなんだろう」

「私には無理。できない。本当は自信がない」

「あの人だけはゆるせない」

「嫉妬して胸が苦しい」

「なんか疲れた」

 こんなふうに思うときにどうすればいいのか? まずは、そんな自分を責める必要は一切ないと覚えておいてください。そう思った後に、ひと言、こう加えるだけでいいのです。

「こんなことができないなんて、なんて自分はダメなんだろう」
と思った自分って、かわいい!(笑)

「あの人だけはゆるせない」「失敗したらどうしよう」
と思った自分ってかわいい。

「Kawaii」は、どんなネガティブな状況でも、一瞬で受け入れる魔法のフレーズです(笑)。

 世界でいちばん、自分のダメさ加減を知っているのは自分です。自分のことは自分には隠し切れないからです。でも、誰よりもダメなところを熟知している自分をゆるせたら、
それこそ、世界最大の愛ですよね?

 カウンセラーのみやがわみちこさんがこうおっしゃっていました。
人はダメな自分をゆるすと堕落すると勘違いしています。でも、それは違います。ダメな自分をゆるすと愛が広がるのです

 ダメなところをゆるせるって愛なのです。そして人は自分をゆるした分だけ、人をゆるすことができます。つまり、ダメな自分をゆるしてあげることができたら、それはあなたの愛が広がったということなのです。僕らは愛を広げるために生まれてきたのです。

 高校生の息子が英語で0点取ってきたことがあります。「父ちゃんは、0点初めて見たよ」と言ったら、息子はこう言って笑ったんです。

「自信あったんだけどね」。

 普通、0点って絶対、自信がないはずなんです(笑)。でも、0点の自分を笑えたら、それが100点満点だって思いました。明石家さんまさんは、「満点は星空だけでいい」と言いました。満点は星空に任せて、僕らは今30点なら30点でいいんです。人生とは100点を目指すゲームではなく、30点の自分をいかに楽しめるかが問われているゲームなのです。いい人ほど自分を責める傾向があるので、いい人ほど自分をゆるしてあげてくださいね。

朝、目が覚めることは宇宙最大の奇跡

 小学校1年生のときにしか味わえない世界があります。小学校2年生のときにしか感じられない体験があります。

 ビルの10階に行こうと思ったら、必ず1階を通ります。眺めのいい100階に行こうと思ったら、必ず眺めの悪い1階を通ります。100階にいる素晴らしい自分は、1階の情けない自分に支えられているのです。

 欠点もあなたに欠かせない点なのです。どんな自分がいたっていいんです。

 季節に春夏秋冬があるのが豊かさなように、人生にも喜怒哀楽すべてがあるのが豊かさだとわかれば、不機嫌な自分もゆるせます。

 そして不機嫌な自分もまた「かわいいね」とゆるしてあげることができたら、底辺の土台が固まり、ごきげん度がグンと上がるのです。

 そもそも、不安になるのも、怒るのも、嘆くのも、哀しくなるのも、それは生きているからです。

 悩めること、不機嫌になれること、失恋できること、それは生きてる人だけの特典です。

 今度、墓地に行ってみてください。そこで眠っている人たちは、不安になることもできず、怒ることも、嘆くことも、哀しむこともできないんです。

 僕らは、昨日亡くなった人が、なんとしてでも生きたかった今日を生きているのです。
宇宙最大の奇跡は、朝、目が覚めることです。奇跡の1日におめでとう。なんでもない今日にありがとう。

 生きるとは祝いです。だから「寿命」とは「命」は「寿」(ことぶき)だと書くのです。

(次回に続きます