斎藤一人さんは、全国累積納税額日本一の大実業家であるとともに、人生哲学をわかりやすく説く大ベストセラー作家でもあります。
今回は2017年4月9日、東京のグランドプリンスホテル新高輪・飛天の間にて行われた「斎藤一人愛弟子出陣式」において、一人さんがお話しされた内容をご紹介します。
貴重なお話を、ぜひお楽しみください。
※この記事は2017年のトークを基に構成されています。
自分をゆるすとスゴい楽で幸せだよ
りえさん(高津りえさん)の講演のテーマは、「ゆるします」っていう話なんです。
りえさんのところってね、カウンセリングをやっているから、有料なんです。お金を払ってでも、相談に乗ってもらいたいという人がたくさんいるんです。
ゆるすってね、自分をゆるすことなの。
相手のこともゆるせないんだよね。でも、こう言っちゃ悪いけど、他人のことなんかゆるせないよ(笑)。
人ってね、とことん自分をゆるしていく。そうやって、「ゆるすことがいっぱいある」ということ自体が、人って完璧じゃないことの表れなんです。
自分をゆるしていくと、「こんなに自分が不完璧なんだから、相手だって不完璧だよな」とか思ってくるの。そうすると、自然に他人のこともゆるせるようになってくるんだよね。
だから、ゆるすって、自分をゆるすこと。ゆるすと楽だよ。私なんか、自分を相当ゆるしてるよ(笑)。だから、スゴい楽で幸せだよね。
これから戦国時代みたいな世の中になってくるんです
どの教えもそうなんだけど、富士山登山も、いろんなルートがあるけど、どこから登っているかが違っているだけで、上のほうに向かって行けば必ずみんなに会えるようになっているんです。
山の上ってね。〝お山の大将〞って言って、「我1人だ」とか思っているけど、山登りしてごらん。頂上へ行くと、人がいっぱいいるんだから(笑)。
そこがいいんです。人生のおもしろいところ。みんな、よき仲間が集まって、上に登って来ているんです。そういうことだよ。
21世紀は魂の時代だからね。
ちょっとだけ怖い話をするとね、これからね、戦国時代、みたいになってくるんですよ。
会社でも、世の中の誰もが知っているような一流の会社がつぶれるようなことがあるんです。昔は、一流の会社に入ると、終身雇用って言って、ずっとその会社に勤めていられたのが、そうじゃなくなったんです。
それでどうなるかっていうと、精神的に壊れちゃう人がいっぱい出てくるんです。
ウチの会社、まるかんって健康食品を売っているんです。健康食品を売っている会社って、世の中にいっぱいあるんです。健康食品を売っている会社はいっぱいあるけど、心の問題をやっている会社ってめったにないんです。
だから、まるかんの社長たちにも、できたら、「こういうときはこうしたらいいんじゃないかな」とかって、教えて欲しいなって思っているんです。
はなゑさんとか、りえさんとか、私のお弟子さんの中には、もうすでに自分のお弟子さんを取って教えてくれている人もいるんです。そうやって、よき仲間が集まって、助け合ったほうがいいんだって、私は思っているんです。
今、日本じゅうに、心の問題で困ってる人がいっぱいいるんです。苦しんでてね、壊れちゃう人がいるんです。人間、いったん壊れたらね、ちょっとやそっとじゃあ直らないの。時間がかかるものなんです。
世界でたった1つ〝自分の花〞を咲かせてください
ウチの会社って、みんなバラバラなんです。
さっきも言ったけど、同じ一人さんの弟子でも、まるかんの社長たちは意見が合わないんです。
それを「いけない」って言ってるんじゃないんです。
師匠が「こうだ」と言ったら「こう」とか、ああ言ったから、「ああ」とかっていう時代じゃないんです。
1人ひとり自分の意見があって、自分の生き方があるんです。
自分の幸せを求めてごらんって言ったら、もう1回学校行きますっていうのが幸せな人もいるんです。
逆に、今日から学校やめますっていうのが幸せな人もいるんです。人って、全員違うんだよな。
だから、皆さんも「自分の幸せってなんだろう」「自分はどう生きたら幸せなんだろう」って、もう1回考えてみてください。
全員に当てはまる正解はないよ。なぜかって言ったら、自分っていうのは、世界じゅうでたった1人なんです。
だから、自分に合っている生き方があって、自分に合った花が咲くの。
だから、1人ひとり、生き方もおしゃれも全部違うんです。わかるかい?
これからみんなで、富士山に登って行くんだけどね、今日、色紙に富士山の絵が描いてあったでしょ? あの絵は、有名な先生が描いたんです。
あの絵を描いた先生の特徴は、富士山の絵のそばに、わざわざ「富士山です」って書いてあるんだよね(笑)。あれが一人さんの富士山なんです。
だから、みんなもこれからね、「自分はこうなんです」「自分はこれが幸せなんです」それがわかったときにね、幸せな人がいっぱい集まってきて、幸せな国ができると思いますよ。
はい、以上です。どうもありがとうございました。
(おわり)