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【本田健×竹田和平】無限の富を呼び込む福徳の金貨(3)

2020/08/21

日本一の投資家に教わったお金や生き方の知恵

 竹田和平さんは生前、日本一の個人投資家として知られ、多くの成功した経営者や企業を見抜いて、長期にわたり応援されてきました。

ご自身の会社経営(タマゴボーロで有名な竹田製菓)、投資家としての経験を活かし、「まろわの世」(人と人が真心でつながる世界)を目指して、講演会や執筆活動を行いながら、日本の未来を担う人材育成事業にも、積極的に取り組まれてきた方です。

 私自身も、和平さんがご存命の際には、月に2回ほどお目にかかって、お金のこと、生き方、日本の歴史、スピリチュアルな叡智など、さまざまな知恵を教えていただく機会に恵まれました。

 私にとっては、まるで父のような存在の人で、いつもお会いするときは温かく迎えてくれたのを思い出します。帰るときも、玄関先まで出てこられて、いつまでも、手を振ってくれていた様子を、いつまでも、忘れないでしょう。

 和平さんはどれだけ、私を幸せで豊かな世界へ連れて行ってくれたか、計り知れません。

 今回お届けする対談には、和平さんの教えがギュッと詰まっています。

お読みくださったあなたのハートにも、和平さんから、豊かさのメッセージとパワーがきっと届くことでしょう。

 心に響くものがあったら、「もし竹田和平さんの魂の一部が、明日の朝、目覚めたときに、自分の中に入っていたとしたら、何をするだろうか」ということを、よかったら想像してみてください。

 きっと、作家の人はもっと文章を書くでしょうし、教育者の方は子どもにもっと情熱的に教えようとするでしょう。主婦の方は、もっと美味しいご飯を家族に提供しようと思うでしょう。

 そういうふうに今日からみんな変わっていったとしたら、どんな世の中ができるだろうかと考えると、嬉しくなります。

竹田和平さんの学びは現在進行形で、私たちすべてに、生かされているのです。


竹田和平(たけだわへい) 1933年、愛知県生まれ。「タマゴボーロ」で有名な竹田本社株式会社(旧竹田製菓株式会社)社長をつとめるかたわら、投資家としても大成功を収め、名だたる企業の大株主となる。花咲爺を名乗り、延べ2000名以上の赤ちゃんに、金メダルを贈呈。インターネットを積極的に活用し、人材育成事業にも取り組む。著書に『人とお金に好かれる「貯徳」体質になる!』(講談社)、『いま伝えたい生きることの真実』(生活文化出版)など。2016年逝去。
公式サイトhttp://www.takedawahei.net/


すべてを肯定の目で見る「真心の教え」

本田健 和平さんは「ありがとう」という言葉をとても大切にしていらっしゃいます。

和平 「ありがとう」は心を伝える言葉。奇跡を起こす言葉。お菓子工場には「ありがとう」の声を流していて、「ありがとう」を100万遍聞かせて、子どもをすくすくと育てるイメージでボーロを作っています。

本田健 和平さんのそのアイデアには、びっくりします。和平さんは、ご自分と同じ誕生日に生まれた赤ちゃんに金貨をプレゼントしたり、いろいろな人に金メダル型のピンバッジをプレゼントしています。

和平 プレゼント用の金を、たくさん買って、じきになくなると思ったんだけど、まだ半分残っています。この20年で130kgあげました。

本田健 私は著書を買ってくれた1万名様に1万本のペンをプレゼントしています。金貨には負けますね。

和平 与えたものは受け取るもの。相手を喜ばせた分、必ず返ってくるのが法則です。だからプレゼントをして相手を喜ばせます。どこから返ってくるかはわからない(笑)。

本田健 長者でないと、なかなか金はプレゼントできませんね。

和平 誰でもプレゼントできるように、「ありがとう」のメッセージのついたプレゼント用のお菓子も作ったんです。言葉の力で奇跡が起こりますよ。人間は人に 「寿ぎ」を与えないとつまらない。これからお年寄りが増えていくけれど、年を取ってからこそ、寿がなきゃいけません。

安心していればトラブルは起きない

本田健 和平さんは「日本の百尊」を選定して、彼らの顔を彫った大きな金貨を作って飾っています。

和平 金塊のままで金庫に入れとくと冷たい感じがするんです。誰もが見られる芸術品にしようと思い、日本の文化を作ってきた歴史上の人物に感謝を捧げ、その意思を受け継いでいく象徴として金貨にしました。

本田健 それほどの金をお持ちなのだから、セキュリティが大変じゃないでしょうか。

和平 取られるもんか、と思ってると、泥棒もきません(笑)。ただ9・11でアメリカのビルが崩れた映像を、テレビでなんべんも見たときは、少し不安になって、「並べてある金をすぐしまおう」と言ったの。そしたら、その直後に変な人がやってきて、夜中にガラスを割って、石膏に金箔を張ったものを1個、本物の金と間違えて取っていきました。
 深夜に警察から「お宅に泥棒が入りまして」と電話があったけど、「被害はないから、朝になったら話しましょう」と電話を切ったんです。
 翌朝、警察には「ガラスが割れただけのことだから、勘弁してやってくれ」と頼みました。偽物をつかんで、泥棒もかわいそうです。(笑)
 私の不安感が呼んだ騒動だと思って、反省してます。怖いと思っていたら、怖いものが現れる。安心してたら、泥棒も出てこないんです。

本田健 和平さんは、どんなことも肯定的な視点でご覧になっていますね。

和平 すべて、人間の作ったものは、人の心から生まれています。人生も作った人の心次第。「あれが悪いこれが悪い」というのは自分のエゴで、否定的な目で見るから、そう見えるだけです。
 逆に、肯定の目で見たら、楽しくなってくる。楽しいと思うことをやって、相手を喜ばせたいという心があれば、うまくいく。ですから親切な人は、きっとうまくいきますよ。
 今の社会は競争の意識を高めて、エゴの心で動いているので、ちょっと行き詰まっているように見えます。でも、まろの心で考えれば、全部がよいほうに変わっていきますよ。

本田健 その言葉で、これからの時代への希望を持てた読者のかたも、多くいらっしゃると思います。

「みんなのため」が大成功の秘訣

和平 今の時代は、エゴから「まろ」への進化の時代。競争して勝ち抜いて相手の市場を奪うのはエゴ。エゴからの行動は、不徳しか生まない。赤字が出なければじゅうぶん、と思っていればいい。これからは敵を作らず、すべて肯定して、みんな味方にするつもりで、徳の気持ちから行動するとええんじゃないかな。

本田健 和平さんはいつでも、自分だけよくなろうというのではなくて、どうしたらみんな幸せになれるかを、考えていらっしゃるのですね。

和平 自分も含めて、みんなで豊かに幸せに生きていれば、次の人生でまたその人たちと関わるときにも、いっしょに楽しくできるからね。

本田健 和平さんは「好きなことやればうまくいく」と言っていましたが、好きなことで成功するには、具体的にはどうしたらいいでしょう?

和平 やりたいなぁということを考えて、ワクワクしていたら、うまくいっちゃうんです。たいせつなのはワクワクすること。真理は簡単です。

本田健 和平さんがおっしゃると、簡単そうに聞こえます。自分にもできそうに感じますね(笑)。和平さんが50代の頃に作られたテーマパーク、「お菓子の城」もその真理に基づいて建てられたのでしょうか?

和平 はい。お菓子の城には感謝と希望と夢が詰まっていて、お客様も従業員も私も、誰もがワクワクできる場所です。お菓子業界への感謝をこめて、ワクワクしながら作りました。
 事業も人生も、成功させるためにいちばん大事なことは、「やりたいこと」をやること。やりたくないことをやったら必ず失敗します。嫌いだと、続かないからね。
 やりたいことが「楽しいこと」だとなおいい。楽しいとみんなで集まって協力できるから、楽にできる。
 さらに「みんなのため」にできると、もっといい。無私になってやると非常に大きな仕事ができます。みんなのためにやるのは神様になるのと同じ。エゴを捨て、みんなのためにやれば大成功です。みんなで「まろ」の心を合わせて「まろわ」になれば、新しい時代、新しい自分が簡単に作れます。難しくないですよ。

本田健 和平さんに生き方や考え方を教えていただくと、幸せな気持ちになります。すてきなお話をありがとうございました。

(おわり)

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