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【本田健】かけがえのない仲間を作って人生を実り多きものにする(その②)

「仲間」は、人生を実り多きものにしてくれる、福の神のような存在です。

ときに、あなたの運を高め、ときに、あなたの孤独を癒し、ときに、あなたの窮地を助けてくれます。

あなたの長所も短所も受け入れて、いっしょに時間をすごしてくれます。

この記事では、すてきな「仲間」を見つけ、友情をはぐくむための、楽しい知恵を作家・本田健さんがご紹介します。

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.22の記事を再編集したものです。

②「緊張感があるグループ」と「安心感があるグループ」

群れと一口に言っても、人間が作る群れには、2通りがあって、「緊張感があるグループ」と、「安心感があるグループ」に分けられます。

「安心感があるグループ」の中では、人は楽しさや幸せを感じやすくなります。
 一方、「緊張感があるグループ」の中では、人はものすごく不幸になってしまうことがあります。

いじめの問題は、「緊張感があるグループ」の間で起きます。

「自分は仲間になれないのではないか」という、すべての人にある、生存本能に根ざした不安を刺激するのが、いじめです。

いじめで自殺が起きるのは、集団に属していなければ生きていけないと感じてしまうからでしょう。

考えてみれば、別に、学校や会社を辞めても生きていけるのですが、追い詰められたときには、人は余裕を失ってしまいます。

逆に言うと、誰かとつながっているという安心感を持てるかどうかは、すべての人にとって、とても大事なことなのです。

あなたが日ごろ、よく過ごす人間関係のグループは、「安心感のあるグループ」でしょうか。それとも、「緊張感のあるグループ」でしょうか。

家族、仕事上の人間関係、友人など、一人の人が、日常的につきあっている人は、だいたい30人程度だと言われています。

あなたの周りにいる30人は、どんな人が多いか、思い浮かべてみてください。

温かくて、幸せそうで、豊かに生きている人たちでしょうか。
それとも、冷たくて、意地悪で、イライラしている人たちでしょうか。

あなたも、自然とその影響を受けていると思ってください。

人生で使える時間は限られています。楽しくて実り豊かな人生を送りたいと思ったら、すてきな人たちといっしょに過ごすことが早道です。

つき合う人をいっぺんに変えるのは難しいとは思いますが、この特集を参考に、すてきな仲間を、1人ずつ増やしていくことはできるでしょう。何歳からでも、それは可能です。

(次回その③に続きます)