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【本田健】かけがえのない仲間を作って人生を実り多きものにする(その⑦)

「仲間」は、人生を実り多きものにしてくれる、福の神のような存在です。

ときに、あなたの運を高め、ときに、あなたの孤独を癒し、ときに、あなたの窮地を助けてくれます。

あなたの長所も短所も受け入れて、いっしょに時間をすごしてくれます。

この記事では、すてきな「仲間」を見つけ、友情をはぐくむための、楽しい知恵を作家・本田健さんがご紹介します。

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.22の記事を再編集したものです。

⑦木や草花を育てるように、友情もじっくりと

仲間作りは、植物を育てるようなものです。いい仲間が欲しいからといって、今すぐ強い絆を持った仲間ができるわけではありません。

苗に水をやり、ゆっくり時間をかけて木や草花を育てるように、友情もじっくりと、はぐくむ必要があります。そのコツをご紹介しましょう。

■仲間との絆を育てるコツ①自分からマメに連絡を取る

仲間との関係を深めるには、自分からマメに連絡を取っていくことです。
人は、接触する回数が多ければ多いほど、相手に対して親近感を持つという性質があります。
特に用事がなくてもいいのです。「元気?」「どうしてるかなと思って」と、メールや電話をしてみましょう。ハガキを出したり、負担に思われない程度に、相手の好きそうな小物などをプレゼントしたりするのもお勧めです。

■仲間との絆を育てるコツ②軽い相談を持ち掛ける

さらに、さほど深刻ではないレベルの相談事をしてみると、お互いの距離が近くなります。
たとえば、私は最近、ダイエットする必要性を感じて、「ダイエットの研究をしているんだけど、いい情報ない?」と、周囲に聞いています。すると、ありがたいことに、驚くほどたくさんの有益な情報が、全国から集まってきました。

自分の役にも立つし、仲間とさらに仲よくなれるし、一石二鳥です。おかげさまでダイエットも順調に進みました。

相談に乗ってもらうことで、相手のよさがよくわかり、その人に対する尊敬や感謝も深まります。

また、相手からすると、あなたの役に立てたといううれしさを感じることができます。

ただし、絆を深めるための相談をするときに、気をつけなければならないことがあります。それは、依存的な相談の仕方をしないということです。

「なんとかしてほしい」という態度や、相手に判断をゆだねるような聞き方は、大きな負担になります。「少し迷ってるんだけど、どう思う?」「何か、いいアイデアない?」など、軽いノリで聞いてみましょう。

すると、相手もアドバイスしやすくなり、その質問をきっかけにして、さらに仲よくなれるでしょう。

本音で伝えあえる関係かどうか?

さて、仲間づきあいをしていると、ときには何かしらトラブルが起きたり、感情的な行き違いが生じたりするものです。状況によっては、相手の落ち度や嫌な面など、言いづらいことを伝えなければならない場合もあるでしょう。

 そんなときは、自分の正直な気持ちを伝えることが、相手との関係を試す「リトマス試験紙」になると思ってみてください。

仲間との絆を育てるコツ③率直に気持ちを伝える

まず、気に留めておきたいのは、普段から本音を話すということです。ときどき、「人にネガティブなことを言ってはいけない」と意識しすぎて、奥歯にもののはさまったような言い方をしたり、ポジティブなことばかり言ったりする人がいます。

そんな人は、「本音を話していないのでは」と警戒されたり、距離を置かれたりすることもあるものです。

もちろん、言い方によっては、相手を不快にしたり、傷つけたりすることもあるので、何でもストレートに言えばいいわけではありません。

しかし、本音でつきあうことは、仲間作りにはとても重要なポイントだと思います。

■仲間との絆を育てるコツ④言いにくいことは「枕詞」をつけて

特に言いにくい言葉を言わなければならないときは、「差し出がましいかもしれないけど」「縁を切られると怖いけれど、正直に言うね」「失礼を承知で言うと」などの枕詞をつけて、ワンクッション置くと、相手は受け入れやすくなります。

末永く仲間としてつきあっていける関係であれば、きっと、あなたの心からの言葉を、受け入れてくれるはずです。もし、相手が怒って去っていくのであれば、しょせん、その程度の関係だったのかもしれません。

もしその人が、ほんとうの仲間であれば、「よく言ってくれた」と感謝され、さらに関係が深まるでしょう。

■仲間との絆を育てるコツ⑤困ったとき助けてもらう

ほかにも、仲間との信頼関係が強くなるときがあります。それは、あなたや仲間が「つらいとき、困ったとき」です。
 仲間との信頼関係は、助け合いによって強まります。あなたが仲間を助け、支えることに喜びを感じるように、仲間にとっても、あなたをサポートすることが喜びとなります。
 ですから、助けが欲しいときは遠慮せず、SOSを出しましょう。
 ただし、そのときは、具体的に何をして欲しいのかを、はっきりさせておいてください。
 人は、話を聞いてもらうだけで落ち着き、解決策を自分で見出すものです。ですから、単に話を聞いてほしいだけなら、「ちょっと、聞いてもらえるだけでいいんだけど」と前置きして話しましょう。信頼できる仲間に自分の思いを話すと、心を整理する大きな助けになるはずです。

■仲間との絆を育てるコツ⑥上手にサポートする

逆に、あなたが仲間に助け船を出すときは、相手の性格をよく見極めましょう。プライドが高い相手だと、自尊心を傷つける場合もあります。状況を見ながら、上手にサポートすることがたいせつです。

相手を思う気持ちは、言葉や行動のはしばしから伝わるものです。「あなたのことを思っていますよ」という仲間の気持ちが感じられるだけで、大きな力を得ることができるでしょう。

(次回⑧に続きます)