斎藤一人さんは、全国累積納税額日本一の大実業家であると同時に、幸せになるための考え方や生き方を数多くの著書を通じて啓発してきたベストセラー作家でもあります。今回は、前回の記事の続きとして、お弟子さんの舛岡はなゑさんとの対談をお届けします。
ご紹介する「炎の浄化」は、何十年も前に一人さんが限られた人にだけ伝えた奥義とも呼べる瞑想法です。この瞑想を実践すれば悩みや不安、トラウマが炎の力で燃やし尽くされ、先行きの見通せない世の中を生き抜くのに必要な灯りをもたらしてくれるでしょう。
「やっているうちに最近あまり悩まなくなったなぁみたいな感じで自然に気づくんです」
一人
「炎の浄化」をやっているとき、集中できないからといって効果が薄れるわけではないですから、心配しなくても大丈夫ですよ。なんとなくリラックスできてたらいいし、それもうまくいかないときはあせらず、「今、気持ちが落ち着かないときなんだな」と思えばいい。あまり気にしすぎないことだね。
はなゑ
気が散ってしまうのなら、その原因を燃やしちゃえばいいんです。そもそも、気が散る原因をどんどん燃やすのが炎の浄化です。気が散る原因が浄化されると、そのうち自然と集中できるようになるでしょう。
何が原因なのか、いちいち深掘りして特定する必要はないですよ。
また、「瞑想しても、汚れらしいものが何も浮かびません」という人もいますが、それはそれでかまいません。
気持ちよかったら、それでいいのです。
一人
何も浮かんでこなくたって、炎の浄化をすれば、自分で意識できない汚れでも勝手に浄化されるので心配ないよ。
本当に、その日は汚れがないのかもしれないしね。そのときによって、違ったりするものだよ。
こういうのって、目に見えないことだけに「本当に浄化されてるのかなぁ?」って思うかもしれません。浄化されたからって、その場でガツンと衝撃があったりするわけじゃないしね(笑)。
でも、やってるうちにだんだん、「そういえば、最近あまり悩まなくなったなぁ」みたいな感覚でわかるようになるものです。後から出てくることもあるしね。
はなゑ
ちなみに、ときどき、「瞑想って、嫌な思いが浮かんできたら抑え込んでフタをするようなイメージがあります」なんていう人がいるのですが、これは大きな勘違いですね。
それは、無理に「何も考えないようにしよう」「無になろう」とするからです。そうではなくて、感覚として、湧きあがった感情を高いところから見ている。俯瞰するようなイメージです。
一人
浮かんできたネガティブな感情を、管から流して炎で燃やすのが炎の浄化だから、絶対に抑え込んじゃダメです。ますます汚れが溜まるだけだよ。
そしてこれがいちばん重要なことかもしれないけど、人によっては「何度浄化しても心が軽くならない……」という状況になることがあるかもしれません。
でもね、そのことで自分にダメ出しをしたり、自分を責めたりする必要はない。やった分は必ず軽くなっているからね。
はなゑ
長いトンネルの中にいた人は、光が見えてくるまで時間がかかるのは当たり前。その、なかなか軽くならない重いものを、今、まさに浄化していると思って、気長に、気楽に、何度でも繰り返し挑戦してくださいね。
「肝腎なのは自分の好きなイメージの炎で気持ちよく浄化することだからね」
一人
炎の浄化は自由な瞑想だから、ロウソクの炎じゃなきゃいけないってことはありません。どんな炎を思い浮かべてもいいですよ。
ただ、あんまりリラックスからかけ離れるような炎はやめたほうがいいよね。火事の炎なんかだと、イメージしただけで気分が落ち込むでしょ?
そうでなければ、キャンプファイヤーの大きな炎だろうが、たき火だろうと護摩焚きだろうと、どんな炎でも自分の好きなイメージでいい。それがあなたにとっての正解です。
肝腎なのは、気持ちよく炎で浄化することだからね。
はなゑ
炎に限らず、光だって好きなようにイメージしてかまいません。
天からの光って、一般的には白っぽいイメージだと思いますが、ピンクや黄色が好きならそれでいいですよね。
例えば、あなたが病気を治したいと思っていて、目をつむったらイメージのなかに緑の光が出てきたとします。だとしたら、緑があなたにとってベストな色です。
その光を打ち消すことなく、緑の光のままイメージを先に進めてください。最初に自分が考えていた色があっても、いざ瞑想してみたら違う色が出てきたというケースもよくありますし、瞑想の途中で色が変わることもある。
一人
今日はカツ丼が食べたいと思って家を出たのに、いざお店に着いたら急に親子丼が食べたくなることってあるじゃない(笑)。いちいち一人さんに「何を食べたらいいですか?」なんて聞く必要はないんだよ(笑)。
それと同じで、瞑想だって白い光があれば、黄色い光もあるだろうし、赤い光だってあっていい。そのときの自分の好みで好きな色をイメージすればいいし、思いがけない色が出てきたら、それを楽しめばいいよね。
はなゑ
全身のあらゆる細胞から、モヤモヤした汚れが炎に向かってダイレクトに放出されるイメージでもなんでもいいのです。
瞑想でいかに心を軽く、ふわふわの心地いい自分になるか。その目的さえ果たせたら、どんなイメージでも大丈夫です。ご紹介するやり方を参考にして、気軽に試してみてくださいね。
斎藤一人 「炎の浄化」基本のやり方
ここでは、「炎の浄化」の基本の流れをご紹介しますが、炎の浄化に決まりごとはありません。
リラックスすることが最大のポイントですので、
ご自身が心地よく感じるスタイルがあれば、自由にアレンジしてください。
また、炎の浄化ではロウソクの火を使いますが、
これはイメージするだけでOKです(もちろん実際に用意していただいても◎)。
目の前にロウソクがなくても、炎をイメージすれば、本当に火をともしているのと同じ効果があります。
それでは、基本の流れをご紹介いたします。
①楽な姿勢で座り、軽く目を閉じ、体の力を抜いてリラックスします。数回、深呼吸するといいでしょう。宇宙から光り輝く癒やしの光が自分の頭上に集まってくる様子をイメージします。
②癒やしの光がたくさん集まってきました。
呼吸を1つ繰り返すごとに、その光が、あなたの頭のてっぺん(百会)からスーッと体のなかに入ってきます。
③そして、癒やしの光が全身をめぐり、細胞1つひとつに染み渡っていくのを感じます。体じゅうが温かいエネルギーで満たされていきます。
④丹田(おへその下3寸の場所にあるツボ)から出ている太い管が、ロウソクの炎につながっています。その管に心の汚れがどんどん吸い込まれていきます。本来の自分じゃないもの、いらないもの、不安や苦しみ、恐怖心、悲しさ、悔しさ、怒り、ゆるせない気持ち、嫌な記憶、病気やケガによる痛み、正体のわからない不快感やモヤモヤ……黒い汚れが、管を通じて運ばれ、炎によって跡形もなく焼き尽くされます。
⑤呼吸をする度に、あなたのなかにはきれいな癒やしの光がなだれ込み、それと置き換わるように、汚れが管を通じてどんどん浄化されていきます(時間のゆるす限り浄化を繰り返します)。
それに伴い、管もどんどん透明に輝くようになっていきます。
⑥すっかり汚れがなくなり、あなたは癒やしの光でまばゆいばかりに輝いています。オーラも大きくなり、光り輝いています。宇宙や地球と、強いエネルギーでつながっていることを感じながら、ゆっくりと目を開けましょう。
舛岡はなゑ「炎の浄化」瞑想誘導の動画
舛岡はなゑ先生が、「炎の浄化」瞑想誘導の動画をYouTubeで無料配信しています。
もう1つ炎の浄化へと誘導するお勧めの動画があります。定義如来 西方寺の住職の奥様である、大江田真理さんが作曲したヒーリングミュージックをバックで流しているものです。真理さんの、528ヘルツ(心身に安らぎをもたらす効果があるとされる周波数)の歌声が乗せられたすばらしい曲ですので、ぜひ瞑想しながら流すといいでしょう。
斎藤一人さん、お弟子さんの舛岡はなゑさんの共著による最新刊、『斎藤一人 炎の浄化~心の汚れを燃やし尽くす瞑想法~』(マキノ出版刊)が、発売されました。