『ゆほびかGOLD』2020年12月号で取り上げた「星田妙見宮」。
七夕伝説発祥の地とも言われており、古来より星と縁の深い大阪府交野市に鎮座する由緒正しい名社です。
今回は星田妙見宮で禰宜を務める、佐々木悠介さんにご提供いただいた数々の美しいお写真を、ゆほびかWeb読者の皆さんに大公開します!
神秘的なエネルギーを放つお写真に誘われ、ぜひ、参拝気分を味わってください。
空海が開いた星の霊場 見所一挙紹介!
創建1200年を誇る「星田妙見宮」を開いたのは、かの有名な弘法大師空海です。中国より真言密教をもたらし、日本で真言宗の開祖となった空海は、弘仁年間(810~824年)に、交野の地で修行をしていたことがありました。
その際に仏眼仏母尊の秘法を唱えたところ、その法力によって、天から北斗七星が3カ所に分かれて降りたと言います。
その1つが、現在星田妙見宮が鎮座している妙見山だったのです。
標高144mの小高い山の上のお社は、豊かな自然に囲まれており、春には桜も楽しめます。
秋の紅葉も見事です。
さて、それでは一の鳥居をくぐってみましょう。
羽賀ヒカル先生お勧め!「登龍の滝」
京都府生まれの神道家・羽賀ヒカル先生が、特にお勧めする同社のパワースポットは「登龍の滝」。
鳥居をくぐり、少し進むと道が二手に分かれるので、それをまっすぐ進むと登龍の滝が見えてきます。
ここは、816年のスイフト・タットル彗星が降臨した場所ではないかと言われている場所です。
この滝つぼに隕石が落下して、妙見山が現在のような馬蹄型の形になったと考えられています。ここは天地自然を構成する五行のエネルギー(木・火・土・金・水)がバランスよく漂っており、清らかなパワーに満ちています。
自然のエネルギーと自分のエネルギーが調和するイメージを持って、訪れるとますますこの地のエネルギーと同調しやすくなるでしょう。
拝殿、そしてご神体「織女石」へ
先ほどの二手に分かれた道を左へ曲がると、拝殿へつながる表参道の階段が見えてきます。
羽賀ヒカル先生がお勧めする参拝のコツは、「自分の天命成就を祈ってから、今、叶えたいと思っているお願いごとをする」というもの。
例えば、自分で新しくビジネスを始めようとしている人であれば、次のようにお願いするとよいでしょう。
「世界中の人々を笑顔にすることが、私の天命です。そのために、○○の分野で起業しようと考えています。起業にはお金が必要なので、お金が融通されるようお導きください」
このように、自分の個人的な願望と、その先にある大きな目標や天命をつなげてお祈りするわけです。
拝殿の奥には、織女石(影向石)が祀られています。
ここは、妙見様が鎮まる最も神聖な場所です。境内全てが神聖な土地ではありますが、こちらはより一層特別といえます。
禰宜の佐々木様によると、星田妙見宮の崇敬者様は、皆さん敬虔な気持ちをもたれ、地元はもちろんのこと遠方から月詣りをされる方も数多いとのこと。
また、古い時代には慎みの気持ちから、靴についた土も持って帰ってはならないと、鳥居を出る前に靴に付いた土をはらって帰られる方も、たくさんおられたそうです。
「七星如意輪観音菩薩」全像を一挙公開!
北斗七星を崇める妙見信仰の聖地でもある、星田妙見宮らしさの一つに、「七星如意輪観音菩薩」があります。
これは北斗七星にちなんだ観音様をお祀りする像です。
境内には、自分の生まれ年と性別から自分の守護星がわかる看板があるので、それを参考に守護観音様にお祈りするのもよいでしょう。きっと、目をかけて守っていただけることでしょう。
大阪城守護の神 豊臣稲荷社
古くからの崇敬者の方は、豊臣稲荷社を熱心に拝まれると言います。
妙見山で最も高い場所に鎮座するこの豊臣稲荷社は、創建以来の古社であり、妙見宮の奥の院として重要な場所とされているのです。
大阪城の鬼門に位置することから、大阪城を守護する神として、豊臣秀吉の名より豊臣稲荷社と呼ばれるようになったと伝えられています。
最強の霊符と名高い「太上神仙鎮宅七十二霊符」
星田妙見宮は「星と霊符の社」とも呼ばれ、非常に強力な霊符(お札)をお授けいただけることでも有名です。
中国の道教に起源を持つ霊符で、その名を「太上神仙鎮宅七十二霊符」と言います。この霊符を司る神は、中国では古来、皇帝の最高の守護神として尊ばれ、厄除けと開運に絶大な霊力を発揮したと伝えられています。
その名のとおり、72もの厄災から人を守る霊力があり、さまざまな願い事を叶える万能のお守りとして人気を集めています。
縦70センチ、横33センチという大きさで、一目見ればその存在感に圧倒されるはずです。 事情があって、どうしても星田妙見宮に参拝できないという方には、郵送も行っているそうです。
家内安全を叶えるご神木「親子杉」
星田妙見宮のご神木である「親子杉」。
家内安全のご利益がもたらされると言います。
親子杉のほど近くにある祖霊社・地蔵堂。
祖霊社には、歴代宮司や社守の御霊がお祀りされています。
行楽に最適の季節、星田妙見宮を参拝してみてはいかがでしょう。
魅力的な星の祭り、おごそかな神事
星田妙見宮では「星の三大祭典」を執り行っています。
こちらは毎年7月7日に開かれる、七夕祭のお写真です。七夕伝説発祥の地と言われる土地らしく、地元の方から遠方の方までたくさんの方で賑わいます。
ほかに、7月23日には星降り祭が、2月8日には星祭が盛大に開催されています。
各祭では、神様に捧げるための神楽舞も行われています。
こちらのお湯神楽は、日本の伝統的な神楽の形式の一つです。
釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を用いて神事を執り行い、五穀豊穣や無病息災を祈ります。
気になる授与品や御朱印を大公開
ここからは、星田妙見宮でいただける授与品や御朱印を一挙掲載!
御朱印画像はレアですので、ぜひ、保存をお忘れなく。
祈祷を申し込んだときにいただける授与品にも、道教や陰陽道を習合する星田妙見宮らしい個性が伺えます。
裏側まできらきらと輝くお守りは、いつまでも見つめていたくなる美しさ!
お土産としても喜ばれそうですね。
上が、通常のシンプルな御朱印。
しかし、各お祭り、または七夕期間ごとに特別バージョンの御朱印がいただけるというのです!
なぜ龍王の御朱印が? と思われた方も多いかもしれませんが、星田妙見宮には豊正・豊玉龍王社というお社があり、龍神様が祀られているのです。
これは、妙見様のお使いは玄武と龍であることに由来しています。昔、妙見宮は龍降院と呼ばれた時代もあったということです。
このほかにも、たくさんの特別御朱印があるとのこと。
種類やいただける期間などについては、ぜひ、星田妙見宮さんにお問い合わせください。
いかがでしたでしょうか?
星田妙見宮様より賜りました貴重なお写真で、参拝気分を味わっていただけたら幸いです。
発売中の『ゆほびかGOLD』12月号では、星田妙見宮の神様やご利益についての詳しいお話や、さらに、家にいながらにして北極星のお力をいただく秘法をご紹介しています。
ぜひ、お手に取ってお楽しみください!
ゆほびか編集部