茶カテキンはお茶殻にまだ70%残っている
緑茶のポリフェノール成分「茶カテキン」には、内臓脂肪を減少させたり、高血圧を改善したりする働きがあり、血管の若返り効果が期待できます。
また、前記事で紹介した血糖値スパイクを起こりにくくします。茶カテキンには、糖質の消化吸収を遅らせる働きがあり、食事の際の急激な血糖値の上昇を抑えることができるのです。
茶カテキンの効果をしっかり得るためには、1日7杯程度(約700㎖)飲みましょう。
緑茶の健康効果
緑茶の苦み・渋み成分の「茶カテキン」には、内臓脂肪を減らす作用、高血圧や高血糖の改善、抗がん作用、殺菌作用が確認されている。
一般的な緑茶1杯(100㎖)に含まれる総ポリフェノール量を100mg強とすると、緑茶7杯で700mg強。このうちお茶殻を1回食べると、233mg強が加わり約1gになる。高血圧・高血糖対策には十分と言える
また、緑茶を飲むだけでなく、お茶を淹れた後に残ったお茶殻を食べることをお勧めしています。
茶カテキンは、お茶として飲む液体部分では30%ほどしかとることができず、残りの70%はお茶殻に残ってしまいます。
そこで、お茶殻をゆで野菜感覚でつまむといいでしょう。ポン酢などを加えてお浸しにすると酸味がアクセントになって食べやすくなり、さらにお酢の血糖値を下げる作用も得ることができます。
お茶として飲むのではなく、乾燥茶葉をフードプロセッサーで細かく砕いて、ヨーグルトにかけてもおいしくいただけます。
お茶殻はお浸しにするとおいしく食べられる
例えば、お茶殻にほんの少しポン酢をたらすと、ちょっと苦みの利いた野菜のお浸しのような味わいになる
コロナの感染予防に私も緑茶を口に含む
茶カテキンには、抗菌作用、抗炎症作用もあり、緑茶を飲むことで、歯周病予防や口の中を殺菌する効果が期待できます。
また、茶カテキンがインフルエンザ予防になることが知られるようになりましたが、新型コロナウイルスの感染予防効果もあるのではないかと研究がなされています。
私もコロナ禍の感染予防として、患者さんの診察が終わるたびに緑茶を口に含むようにしています。
ペットボトルの飲み物を買うときは、緑茶がお勧めです。