※編集部よりお詫びと訂正
『ゆほびかGOLD』6月号89ページに、「今年の五月満月祭は5月8日」と記載がありますが、正しくは「5月7日」です。お詫びして訂正いたします。
京都の名刹のなかでも歴史が深く、ひときわ神秘的な雰囲気が魅力の鞍馬寺。毎年5 月に開催される秘儀・五月満月祭には1000 人を超える人々が訪れます。
鞍馬寺特有の尊天信仰、そして大人気の五月満月祭についてお伝えします。
三身一体の尊天が願いを叶える!
伝統の五月満月祭で天界とつながる神秘を体験
牛若丸の修行地として知られ、天狗にまつわる不思議な伝説が残る鞍馬寺は、豊かな自然に抱かれた京都北方の古刹です。平安京の北に位置することから都の北方守護の寺として、古くから信仰を集めてきました。
合気道の開祖・植芝盛平や、大本教の出口王仁三郎が鞍馬山で修行を行ったり、レイキの開祖・臼井甕男がこの地でレイキを感得したりするなど、精神世界の要人たちにも深いインスピレーションを与えてきました。
40年もの間、鞍馬寺にお勤めしている曽根祥子さん はこのように言われています。
「古くから、僧侶や修験者たちがこの地の発する強いエネルギーを感じ、鞍馬山を目指していたのでしょう。今も多くの方々が参拝されますが、なかでも5月の満月に執り行われていた秘儀を『五月満月祭』と称して一般にも開放したところ、年々たくさんの方が参加されるようになり、驚くほどの盛り上がりを見せています」
宇宙神霊や鞍馬天狗の総帥とも言われる「護法魔王尊」
縁起は奈良時代末期の770年にさかのぼり、もともと千手観世音菩薩と毘沙門天を祀っていた鞍馬寺。
そこに神智学に明るかった鞍馬寺先代貫主・信楽香雲氏が、鞍馬山は650万年前に護法魔王尊が人類救済のために金星から降り立った山でもある、ということを伝えました。
護法魔王尊は宇宙神霊(サナート・クマラ)とも、鞍馬天狗の総帥とも言われています。太古の昔から大地の力に満ちた霊山として信仰を集めている鞍馬山には、護法魔王尊の働きがさまざまな形に変化して表出していると考えられています。鞍馬寺では毘沙門天王、千手観音菩薩、護法魔王尊を三身一体の「尊天」とし、厚くお祀りしています。
生命力あふれる新緑の季節、5月の満月の夜に鞍馬山のパワーは最高潮に達します。この特別な夜に開催されるのが、すべての目覚めと平安をみなで共に祈る「五月満月祭」(ウエサクさい)です。祭事の歴史は古く、満月に灯を捧げ、器に満たした清水をいただく祭事として室町の頃から行われていたようです。 密教的な儀式のため、以前は秘儀とされてきましたが、昭和29年から一般にも公開することになりました。
公開当時は少人数の信者中心に行われていた五月満月祭ですが、ブログやSNSなどで情報発信が盛んになるにつれ、評判が評判を呼んで規模がどんどん膨らみ、現在では最大1500人もの人が集まる祭事になっています。
今年の開催は5月7日ですが、コロナウイルスの感染拡大防止のためやむなく一般には公開されず、鞍馬寺のスタッフさんのみで執り行うとのことです。
しかし、 『清らかな心にある願いを一つだけ一心に願えば叶えられる』と伝えられる伝統の五月満月祭に、おうちにいながらにして参加できる方法を、鞍馬寺様に取材してきました!
ぜひ、以下の手順で試してみてください。
自宅で「五月満月祭」のパワーをいただく方法
① ガラスのボウルなどの清浄な器にミネラルウォーターまたは飲料水を満たします。
②月の出とともに1を月に捧げ、月からのエネルギーを水に移します。
③鞍馬寺で祭事が始まる19時頃から、静かに瞑想をして心を静め、尊天を心に浮かべながら祈ります。
自分自身の霊性の目覚めと、命あるものすべての平安、共生のために真剣な祈りを捧げます。
④祈りの後、器の明水をいただきます。月と祈りのエネルギーの転写された明水です。残りは密封瓶などに入れて冷蔵保存し、2日間を目安に飲み切りましょう。
清い心で大いなる尊天様へお祈りを捧げ、室町時代より伝えられてきた神秘のパワーをぜひ体感してみてください。きっと、人生が良い方向に導かれる契機となるでしょう。
※編集部よりお詫びと訂正
『ゆほびかGOLD』6月号89ページに、「今年の五月満月祭は5月8日」と記載がありますが、正しくは「5月7日」です。お詫びして訂正いたします。