白髪の研究はまだ発展途上です。白髪は、髪に色素を届ける色素幹細胞の働きが維持できなくなって生まれることがわかったのも、つい最近の2009年のことです。
そのため、白髪を治す薬や治療法はまだ研究段階ですが、あきらめる必要はありません。まだ解明されていないだけで、治らないわけではないのです。
私自身も、20代後半の頃、急に白髪が増えて悩んだ時期がありますが、いろいろなケアを模索する中で、白髪の改善には「染める」以外にもできることがたくさんあると突き止めました。
そして、実際、私が勧めるケアを取り入れることで、白髪の数が減ったり、白髪が黒髪に変わっていったりした人が続出しています。日々の洗髪やマッサージなど、できることから白髪対策に取り組んでみてください。
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頭部の3つの筋肉をほぐして頭皮の血流を改善!
頭部には、大きく分けて、
❶おでこの上に広がる前頭筋
❷耳の上から頭部の横にかけて広がる側頭筋
❸頭の後ろから首にかけての後頭筋
という3つの筋肉があります。
これらの筋肉がこわばると、頭皮の血流も悪くなってしまいます。「頭皮あいうえおマッサージ」は、首回しで後頭筋や首の筋肉をほぐしたあと、側頭筋と咬筋(あごの両サイドにある筋肉)を重点的にほぐします。
両手で頭を支えて行うことで、頭の重みを利用して頭の筋肉全体にストレッチ効果が加わって効率よくほぐすことができ、頭部の細かい血管のすみずみまで血液をじゅうぶんに送り込むことができます。
頭皮あいうえおマッサージは、できれば朝昼晩の1日3回行うのが理想ですが、無理であれば、帰宅後の夜に実行しましょう。日中の緊張・活動状態をつかさどる交感神経優位の状態から、心身をリラックス・休息モードに導く副交感神経優位への状態へ、自律神経のスイッチを切り替えるきっかけづくりになります。
ラクな姿勢で頭皮に栄養を届ける「頭皮あいうえおマッサージ」のやり方
1 首回しを行う
頭の重みを利用して、ゆっくりと首を回す。最低でも1周15秒以上かけて、下、横、上、横、下と大きく頭を回していく。右回し、左回し各1回ずつ行う
2 側頭筋の筋膜に覆われていない部分に手根をあてる
イスに座り、机にひじをついて、手根をこめかみから耳の手前にあてる。両手でしっかり頭を支えて、頭を下げる
3 口を大きく動かす
その姿勢のまま、ゆっくり「あ、い、う、え、お」と言うように、口を大きく開けて動かすことを3回繰り返す
4 咬筋に手根をあてる
イスに座り、机にひじをついて、ほお骨の下に手根をあてる。両手でしっかり頭を支えて、頭を下げる
5 口を大きく動かす
その姿勢のまま、ゆっくり「あ、い、う、え、お」と言うように、口を大きく開けて動かすことを3回繰り返す
※顎関節症の人やあごの弱い人は、咬筋のマッサージ(❹、❺)は注意して行う
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