耳には全身のツボが集中しており、耳をさわるだけで全身にアプローチできます。しかも、耳は脳に近いため、刺激が脳に伝わりやすく、即効性があります。すぐに両手が届き、セルフケアしやすいのも、耳のメリットです。
そこで私は、一般のかたも手軽に安全にできる耳マッサージの方法を考案しました。耳にある全身のツボに働きかけると同時に、耳の周囲にあるリンパ節を刺激してリンパの流れをよくすることで、より効果が高まります。
耳は健康のバロメーター。肩こりや腰痛など体の痛みだけでなく、ストレスや自律神経など精神的な不調も、耳に現れます。耳マッサージを日頃のケアに取り入れることで、不調をいち早く察知し、悪化を防いでいただければと思います。
Index
※リンクになっていない記事は順次公開されます。
④症状別「耳マッサージ」肩こり・首こり
⑤症状別「耳マッサージ」不眠
⑥症状別「耳マッサージ」高血圧
⑦症状別「耳マッサージ」認知症予防
「耳マッサージ」5つの基本体操のやり方
耳は「全身の縮図」で、母親のおなかの中にいる胎児のような形で、全身の臓器に対応するツボが分布しています。耳ツボは、体のゾーンに分けることができます。
自分の気になる不調や症状に対応する箇所を下図で探し、そこを重点的に指でもんだり押したりして刺激するとよいでしょう。さわってみて痛い、硬いと感じる部分が、体の悪い部分に対応するツボなので、念入りにもみほぐしてください。
耳の裏(耳背)と耳の付け根(耳根)は、五臓(肝・心・脾・肺・腎)のツボと、血圧や神経などのさまざまなツボが集中する重要エリアなので、耳の裏側もしっかりもみましょう。
5つの基本体操
セルフケアで耳マッサージを行う際は、5つの基本体操を順に行うと効果的。基本体操のやり方を写真入りで解説してあります。健康増進、リラックス効果や小顔効果もあるので、ぜひ習慣にして!
5つの基本体操はいつ、何回行ってもいい
誰でも効果的に耳マッサージができる方法として、私は「5つの基本体操」を考案しました。
第1は、いわば準備運動。耳たぶの下の耳下腺から鎖骨に向かう首のリンパをマッサージして、老廃物を流しやすくします。
第2は、人体の中心の骨に当たる対耳輪のマッサージ。これを行うことで背骨にエネルギーが通り、体がシャキッと目覚めます。
第3は、耳の裏側や耳の奥の部分(内耳)も含めた、耳全体の刺激。これにより、体に活力が満ちます。
第4は、内臓のツボが集まっている、耳の穴の周囲や耳の内側のくぼみのマッサージです。
第5は、総仕上げとして耳の横のリンパ液の流れをよくするマッサージで、顔がリフトアップします。
基本体操は、いつ、何回行ってもOK。疲れを感じたときなどに行いましょう。次回以降でご紹介する、症状別の耳マッサージの前に行うとより効果が高まります。
基本体操①
基本体操②
基本体操③
基本体操④
基本体操⑤
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⑤症状別「耳マッサージ」不眠
⑥症状別「耳マッサージ」高血圧
⑦症状別「耳マッサージ」認知症予防