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【耳ツボ】【耳マッサージ】③ 頭痛、肩こり、不眠、高血圧、認知症予防に!自律神経が整うと医師も太鼓判!

耳には全身のツボが集中しており、耳をさわるだけで全身にアプローチできます。しかも、耳は脳に近いため、刺激が脳に伝わりやすく、即効性があります。すぐに両手が届き、セルフケアしやすいのも、耳のメリットです。

そこで私は、一般のかたも手軽に安全にできる耳マッサージの方法を考案しました。耳にある全身のツボに働きかけると同時に、耳の周囲にあるリンパ節を刺激してリンパの流れをよくすることで、より効果が高まります。

耳は健康のバロメーター。肩こりや腰痛など体の痛みだけでなく、ストレスや自律神経など精神的な不調も、耳に現れます。耳マッサージを日頃のケアに取り入れることで、不調をいち早く察知し、悪化を防いでいただければと思います。

Index

※リンクになっていない記事は順次公開されます。

①全身のツボが集中する耳は体の縮図

②「耳マッサージ」5つの基本体操のやり方

③症状別「耳マッサージ」偏頭痛・慢性頭痛(本記事)

④症状別「耳マッサージ」肩こり・首こり

⑤症状別「耳マッサージ」不眠

⑥症状別「耳マッサージ」高血圧

⑦症状別「耳マッサージ」認知症予防

頭痛が始まったらその場ですぐ行う

頭痛の原因はさまざまですが、中でも多いのが、心身の緊張が頭部の血管を拡張させて、周囲の神経を刺激して痛みを引き起こす「緊張性頭痛」です。これには、頭部の筋肉の緊張を緩めることと、脳の血流をよくすることが、たいせつです。

首や後頭部、頭全体が重い感じがしたり、頭を圧迫されている感じがする偏頭痛や慢性頭痛には、脳のツボが集中する「対珠」の耳マッサージが効果的です。耳たぶ上部のぷっくりしたところを指でつまみ、やや強めの、イタ気持ちいいと感じる力加減で、しっかりもみほぐします。

続いて、左右の耳を指でつまんで、真横に引っ張ります。耳を引っ張ることで、頸静脈孔(頭蓋骨の底の合わせ目にある神経や血管が通る穴)を緩めて、脳の血流をよくする効果があります。

頭痛が始まったら、その場ですぐ耳マッサージを行ってみてください。頭痛持ちの人は予防の意味で、毎日、朝晩続けるとよいでしょう。

症状別「耳マッサージ」 偏頭痛・慢性頭痛

「対珠」は、耳たぶの上部にある小さな軟骨の出っぱり部分で脳のツボが集中しています。頭や神経をよく使う人は、を指でつまむと硬かったり、痛みを感じたりする人が多いです。

 耳たぶの上部のぷっくりしたところ(対珠)を、親指を耳の裏側に、人さし指を耳の表側に当ててつまむ。左右の対珠を指でしっかりつまんだまま、手を小さくクルクルと回しながら1~3分間もむ。

 指を少し上にずらし、耳たぶの上部あたりを、親指は耳の裏側に、人さし指は耳のくぼみにしっかり引っかけてつまむ。耳をつまんだまま、手を小さくクルクルと回しながら10秒ほどもむ。

 両手で耳をつまんだまま、耳を横に広げるように、ゆっくり水平に引っ張る。耳を引っ張ったままの状態で約3分間、目を閉じてリラックスする。できれば、あお向けに寝た姿勢で行うと、より効果的。