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【長生き】【がん予防】【宇宙体操】渋沢栄一の孫が実践!台湾の伝説の行医から教わった長生き体操(その③)

 日本資本主義の父・渋沢栄一は享年91歳という長寿でした。

 長寿の秘訣は、晩年、「このおかげで健康でいられる」とまで言わしめた健康体操「坂本屈伸道」です。

 そして、渋沢栄一の晩年を直接知る孫の鮫島純子さんは、現在98歳ですが、そうは思えないほどかくしゃくとしています。聞けば、「防がん宇宙体操」という健康体操を続けてきたとか。

「坂本屈伸道」と「防がん宇宙体操」——それらに込められた共通の思いに、長寿を実現する極意を探ります。

「宇宙体操」は朝の散歩時に行うのがいちばん

宇宙体操は、タスキ(または日本てぬぐい)一本で手軽にできる、病気を予防する健康法です。屋内でもできますが、私や台湾の人々がやっているように、朝の散歩のときに行うのがいちばんお勧めです。

タスキを肩幅に持って両腕を内側にひねり、腕を真上にまっすぐ伸ばします。足の指で地面をつかむようにして立ち、ももの内側に力を入れ、下腹は凹ませて、足先から頭の先へ体を引っ張り上げるようにして、ピンと立ちます。そして、顔は空を見上げるようにして、上を向きます。日常生活で縮こまりがちな体をグーッと伸ばすと、ほんとうによい気持ちです。

宇宙体操は、全身の血液や体液の巡りを促し、体を内側からリフレッシュにします。腕を上げて全身を大きく伸ばす姿勢をとることで、首や脇、おなか、足の付け根など体内の各リンパ腺を同時に刺激して、活性化します。

また、姿勢が本来あるべきかたちに整えられることによって、内臓がのびのびとよく働くようになります。背すじを思い切り伸ばし、下腹にグッと力を入れることで、おなかにたまったガスを追い出し、お通じもよくなります。

宇宙体操は、立ち止まって行うのもよいですが、腕を上げて天を見上げ、大きく伸びをした姿勢からつま先立ちをしたり、そのまま何歩か歩くのも、お勧めです。

公園の芝生や土の上で行うときはぜひはだしになってみてください。私は気温が20度以上ある日は、はだしで宇宙体操をしています。朝露を含んだ草の感触が心地よく、大地のエネルギーをじかに感じられます。

朝の清々しい空気を胸いっぱいに吸い込み、朝日を全身に浴びて天のエネルギーを存分にいただけることも朝散歩のついでに宇宙体操を行うメリットです。頭がスッキリして体もシャキッと目覚め、「今日もやるぞ!」という元気が満ちてきます。ぜひ朝散歩とセットで宇宙体操を習慣にしていただきたいと思います。

つま先で大地をつかんで 一直線上を歩く

歩くときの姿勢や歩き方も大事です。荘先生にご縁をいただいた当初は、散歩でお目にかかるたびに「前屈みで歩いてはダメ」「骨盤を立てて歩きなさい」と注意されました。

正しい歩き方は、顔はやや上に向け、背すじを伸ばし、肩には力を入れず自然に腕を下ろし、下腹を凹ませて、ももの内側に力を入れます。足はかかとから地面につけ、つま先で大地をつかむ感じで蹴り、一直線上を歩く気持ちで進みます。

腕は、わきにつけるようにしてギュッと伸ばし、二の腕に力を入れて、前よりも後ろに大きく振ります。こうして歩くと、肩こりや腰痛がやわらぎ、おなかのガスも追い出されて、お通じがよくなります。常にこの歩き方を心がけると、下腹が凹み、ウエストと足首が引き締まってきます。

散歩は朝食前に行うのがお勧めです。30分から1時間くらい歩いて宇宙体操をしたあとは、おなかがすいて、朝食をおいしくいただけます。

頭スッキリ、体もシャキッ!宇宙体操のやり方

両手でタオルを握り持つ

① 両手を肩幅に広げて体の前に突き出し、タオル(タスキ)を手のひらの上に乗せる形で握る

② 両手の手首を内側にひねる

③ さらに手の甲でタオルの下をくぐらせるように内側にひねり、手のひらが下になるようにする

❶両腕を頭上に伸ばす

タオルを握ったまま、天高く両腕をまっすぐ頭上に挙げて背筋を伸ばす

❷タオルを右に引っ張るタオルを右に引っ張りながら、ゆっくり体の左側面を伸ばす

❸タオルを左に引っ張る

タオルを左に引っ張りながら、ゆっくり体の右側面を伸ばす

❹タオルを天高く持ち上げる

タオルを左右に引っ張りながら天高く持ち上げる。手首は外側に開き、ひじはまっすぐ、顔は天を仰いで、下腹を凹ませ、脚の内側に力を入れて、足の指で大地をつかむ感じでつま先立ちになる

❺そのまま歩く

公園などでそのまま歩ける人は、一直線上に30歩ほどつま先立ちのままで歩く

「世界人類が平和でありますように」

心身ともに健やかに、よりよく生きるには、心のあり方もたいせつです。私は30代の頃、自分の至らないところばかりが気になり、「こんな母親ではダメだなあ。まず自分を変えなければ」と思うようになりました。

そこで、キリスト教会に通ったり、仏教やインド聖者の教えに触れたりしましたが、なかなか納得のいく答えにたどりつけませんでした。

ところが、40歳を目前にした頃、一冊の本に出合いました。そこには「人間の肉体は期間限定で神様からお借りしているもの。魂は宇宙創造主の波動(光、気)を分け与えられたもの。

地上に平和を建設するには一度の肉体生涯では無理なので誰でも何度も違う環境に生まれ代わり、学びながら愛、思いやりの勉強をしていく」と書かれていました。私は「これならわかる」と思いました。私が渋沢の家に生まれたのも、長い輪廻のときを経て、今回の生涯で自ら学ぶ課題を選んだ境遇なのだ、と理解できたのです。

人生の折々に起こる問題も、愛や思いやりの心を磨き、もともとの神の分霊を取り戻すために自ら選んだこと。心からそう思えると、つらいことに対しても感謝の念が湧いてきます。感謝を心の訓練として続けてきた結果、どんなことにも「ありがたい」と思えるようになりました。

私たちは皆、神様の分け御霊です。私たち一人ひとりが世界の平和をつくる要素であり、地上に天国をつくる使命を神様から与えられています。私は毎日、何事につけても「世界人類が平和でありますように」とお祈りしています。感謝の心を持つこと、人々の幸せを祈ることが、自分の心を穏やかで前向きに保つためにも大事だと感じています。

つま先立ちになり、精いっぱい体を伸ばして「宇宙体操」を実演する鮫島純子さん