眠りの時代から目醒めの時代へ乗り換えるため、心を重くしているネガティブな感情を手放す。手にしたときは希望に満ちていたのに、不安や無価値観、罪悪感に変わったモノを手放す。その先にあるものは、光と風を感じて軽やかに生きるほんとうの自分の再発見!新たな心境に立つお二方に、新しい生き方のお話をうかがいました。
●本記事は『ゆほびか』2022年2月号の掲載記事を再編集したものです。
①【対談】モノと心、真逆からのアプローチだけど手放す覚悟と勇気が必要なのは同じ
②【並木良和】「見えないものの断捨離」は心の断捨離。眠りから目醒めへとシフトするカギ
③【やましたひでこ】「モノの断捨離」も心をクリアにする行為。その先にあるのは新たな希望
【並木良和】「見えないものの断捨離」は心の断捨離。眠りから目醒めへとシフトするカギ
僕たちが住む世界は今、社会や経済、環境など、あらゆる面で「行き詰まり」に直面しています。個人レベルでも、今までやってきたことがうまくいかなくなったり、生きづらさを感じたり、将来に希望が見出せなかったりと、多くの人が行き詰まりを感じています。
なぜ行き詰まりが起きているかというと、「新しい時代にシフトしましたよ」「そのままではこれから先、発展性はありませんよ」と、宇宙からのメッセージが来ているのです。僕たち1人ひとりに「このまま行き詰まるか、新しい生き方に方向転換するか」の選択が突きつけられていると言っていいでしょう。
行き詰まりを打破するには、これまでのやり方・あり方を一旦リセットして、これまでとは違う方向へ進まなければいけません。そこで、断捨離がとても大事になってきます。
今までのあり方を変えていくには、今までのものを手放していく必要があります。古い荷物を抱えたまま、先に進むことはできません。新しいステージに行くことを妨げるものは全部、モノであれ、人であれ、感情や記憶、自分の中での常識や価値観であれ、まずは手放す。「要らないものは全部手放して身軽になって、軽やかに先へ進もう」と、自分で覚悟を決めることが必要です。
ただ、その覚悟を固めるのが、なかなか難しいかもしれません。人は本質的に、変化することを怖がるからです。でも、覚悟さえ決めて「見えないものの断捨離」を行えば、すばらしい世界が待っています。
見えないものの断捨離で、僕が特に重視している「手放すべきもの」は、不安、恐れ、悲しみ、憎悪、嫉妬、罪悪感、劣等感、自己否定や無価値感といった、いわゆるネガティブな感情です。それを感じている自分自身が嫌になり、気分がズーンと重くなるような感情や思考です。
自分の内面とじっくり向き合い、そうしたネガティブな感情を1つずつ手放していくこと。それが、心の断捨離の第一歩です。
重りをひとつ外し深海の海底から空へ
地球には、2万6000年ごとのサイクルがあり、「目醒め」と「眠り」という2つの状態を行き来しています。僕たち人間は、これまで眠りの時代を過ごしてきました。心の断捨離を続けていくと、エネルギーの波動が上がり、眠りから目醒めていきます。
眠りというのは、ネガティブな感情にとらわれて、制限を体験している状態のこと。重く停滞した意識で、低くて重い波動を放っています。
そうしたネガティブ感情を手放していくと、意識が軽やかになり、波動も上がっていきます。すると、次元の高い視点から物事をクリアに見られるようになり、今まで問題だと思っていたことの解決策が簡単に見つかったり、自分が進むべき方向に見えてきたりします。ネガティブ感情に苦しめられることもなくなり、自然と喜びや幸せで心が満たされていきます。これが、目醒めです。
実は、この目醒めのプロセスは、ほんとうの自分とつながり、僕たちが本来持っていた意識状態に戻ることでもあります。宇宙には無限の豊かさがあり、人間は、もともとはその無限の豊かさとつながった万能の存在でした。しかし、僕たちははるか昔、万能であることに飽きてしまい、楽しみとして制限を体験するために、自ら眠りを選んだのです。
眠りの意識は、例えるならば、たくさんの重りを背負い、真っ暗な深海の海底に潜っているような状態です。心の断捨離をして重りを1つひとつ外していけば、体が軽くなり、海面に向かってどんどん上がっていきます。すると、上から光が差し込んで視界が明るくなり、海中の様子もよくわかるようになります。
さらに重りを捨てて波動を上げていけば、不完全で息苦しい海から抜け出して、天高く上がっていきます。そうして本来の自分に戻り、完璧で完全な宇宙と一体化した「完全性の意識」へと戻っていくと、その完全さが、現実に反映されるようになります。なぜなら、僕たちが体験する現実はすべて、自分自身の意識が映し出したものに過ぎないからです。
完全性の意識は、幸福感や豊かさ、調和、安らぎなど、多くの人が得たいと思っている感覚そのものです。願わずして、祈らずして、あなたが魂レベルの深いところで望んでいることが、どんどん現実となって現れてくる。つまり、心の断捨離をして眠りから目醒めると、嫌でも幸せになってしまう、というわけです。
「眠りの列車」から「目醒めの列車」に
今、地球は1万3000年の眠りから目醒め、軽やかに波動を上げようとしています。そして僕たちは今、「目醒めの列車」に乗り換えるか、「眠りの列車」に乗ったままでいるかの分岐点にいます。
新しい時代を目醒めて生きる人には、自分の身の回りすべてのことが最適な状態になっていく「最適化」が起こっていきます。一方、眠り続ける人は、今まで以上に制限と不自由さを感じながら生きていくことになります。この先、2つの列車は交わることなく、別々の道を走っていきます。眠りの列車に乗り続けるか、目醒めの列車に乗り換えるかは、今、あなた自身が決めること。手続きは簡単です。ただ心の中で「私は目醒める」と決めるだけでいいのです。
目醒めの列車に乗るのなら、心の断捨離をして重たいネガティブな感情や思考は置いていきましょう。自分の中をスッキリとクリアな状態にして、新しい旅路に向かうのです。
心の断捨離を行う2つのエネルギーワーク
では、心の断捨離を行うには、どうすればいいのか。ここでは、エネルギーワーク(イメージワーク)を2つ紹介します。「グラウンディング」は、地球の中心とつながるワークです。
自分の中にあるモヤモヤとした思いやネガティブな感情を地球の中心まで流して浄化し、クリアなエネルギーとして自分の中に戻します。地球の中心は非常に高い波動が保たれているので、そこにいったん落とし込むと、どんなネガティブなエネルギーも浄化させることができます。グラウンディングをして地球の中心とつながっていると、浄化とエネルギーチャージの循環が自動的に起きるようになるのです。
「センタリング」は、自分の中心に意識を集中させるワークです。僕たちは知らないうちに、周囲や世間のいろいろな人たちの影響を受けています。他人の思いや考え、言動に左右され、ほんとうの自分が見えなくなってしまう。
これは頭の中に他人が住んでいるような状態です。頭の中の他人は、もともと自分が招き入れたものではありますが、そのまま部屋に居続けさせてしまうと、その人たちの影響を否応なく受けてしまいます。そこで、頭の中の他人に、元いた場所に帰ってもらい、頭の中を自分が主人公の快適な部屋に整えるのです。
センタリングで自分の中心とつながると、とてもパワフルになれます。自ら考え、自分の軸に従って行動し、自分が望む人生を自分で創り上げることができるようになります。ハイヤーセルフという高次元の自分から情報やメッセージを直感的に受け取ることができるようになり迷いや悩みがなくなっていきます。
最初はエネルギーワークを難しく感じるかもしれませんが、意図(これからそれをしようと思うこと)を持って行えば、その意図に従って自然にエネルギーが流れていくので、心配はいりません。慣れると短時間でできるようになるので、まずは毎日、朝晩やってみてください。
心の断捨離のエネルギーワーク❶
グラウンディングのやり方
①椅子に座り、背すじは自然に伸ばし、目は軽く閉じる
②背骨の基底部にソフトボール大の光の球をイメージする
③光の玉から地球の中心(コア)まで降ろしていく通り道(コード)をイメージする
④自分の中のネガティブな感情(黒い煙)を、息を吐きながら、
光の玉の通り道を伝って地球の中心まで流す
⑤黒い煙が地球の中心で「真っ白な光」に浄化され、
自分の体に戻ってくるのをイメージする
⑥数回繰り返し、体全体に光が満ちたと感じたら完了
心の断捨離のエネルギーワーク❷
センタリングのやり方
①グラウンディングを行ったあと、そのまま頭の中心に、
ドーム状のクリスタルでできた透明な部屋をイメージする
②部屋にいる自分以外の人たちに、元いた場所に帰ってもらう
③部屋の中心に座り心地のいい椅子を置いて宣言する。
「私は、この頭の中心から自分の全人生を操縦します」
「自分の全人生において、自分が舵を取っていきます」
④光の球体を頭上にイメージする。光を下に降ろし、
その光を頭の中の部屋と自分に満たす。大きく深呼吸をして、
この部屋の中に意識を置きながら、ゆっくりと目を開ける
(次回③に続きます)