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【東国三社めぐり】電車・バスだけで1日まわってみた~(2)息栖神社編/中の人<マ>

 昨年(2020年)念願の「お伊勢まいり」ができた中の人<マ>です。そのお伊勢まいり、実はまだ終わりではありませんでした。昔は関東以北の人々がお伊勢さんを参拝した後、「東国三社」と呼ばれる千葉・茨城にまたがる3社を参拝する風習がありました。

 東京近郊住まいなので、ぜひ訪れたいと思い立って調べてみると、こちらも公共交通機関での巡拝に一部難儀しそうなエリアがあることが判明。でも、せっかくならしっかり参拝したい!と思い、2021年4月の土曜日に鉄道と路線バスでお参りしましたので、その様子をレポートします。

(※)お伊勢まいりの様子はこちら(全5回です)

(1)からのつづき

アクセスがちょっと大変な「息栖神社」。でも訪れる価値は大いにあり!

 今回の巡拝で、公共交通機関で訪れにくいスポットが息栖(いきす)神社です。いろいろなガイドを見ても車移動が前提になっているほどですので、自然と息栖神社のアクセスから全体の計画を立てていくことになります。

 JR東京駅から鹿島神宮へ向かう高速バスの途中にある「鹿島セントラルホテル」バス停から、徒歩で移動もできなくはない距離のようですが、土地勘もなく、また「鹿島立ち」でめぐるので、最初に息栖神社を訪れるルートは却下。

 鹿島神宮駅から息栖神社へは、最近運行が始まった神栖市のコミュニティバスで移動することにします。

 ・神栖市コミュニティバス系統(3) 鹿島神宮駅9:35発 → 息栖神社10:11着

神栖市コミュニティバス・小見川駅行き(鹿島神宮駅前で)

 神栖市コミュニティバスは4路線ありますが、今回利用したのはJR鹿島神宮駅と、JR成田線の小見川駅を結ぶ「系統(3)※」の路線です。

 1日3往復の路線なので、運行時刻には注意が必要です。Suicaなどの交通系ICカードが利用できます。この日、鹿島神宮駅前のロータリー4番乗り場から乗車したのは私一人だけ。

 しばらく先のバス停で乗車があるまでは貸し切り状態でした。40分弱で到着、運賃はIC料金で556円でした。

(※コミュニティバスのパンフレットに記載の路線表記にならって記載しました)

息栖神社。鳥居の右下にバス停がある

 息栖神社の鳥居の前にバス停があります。この鳥居は「二の鳥居」で、ここから神社と反対側に100メートルほど進むと「一の鳥居」があります。

 常陸利根川沿いにある一の鳥居は川からの水を引き入れたほとりにあり、鳥居の下の左右に、日本三霊水に数えられる「忍潮井(おしおい)」という小さな井戸があります。

 川から見て左側が「男瓶(おがめ)」、右側が「女瓶(めがめ)」で、私が行ったときにはよく確認ができなかったのですが、澄んだ時にこの井戸をのぞくと、うっすら瓶(かめ)が見えるようです。この井戸には縁結びの伝説もあるそうですので、調べてみるといろいろ発見がありますね。

常陸利根川から撮影。正面が一の鳥居で奥が二の鳥居。一の鳥居の左下の小さな鳥居が男瓶、右下のさらに小さな鳥居が女瓶。
一の鳥居の隣にある忍潮井の女瓶

 再び戻って二の鳥居をくぐり、手水舎で清めてから本殿へ向かいます。

 神社のサイトなどによると、息栖神社は「久那斗神(くなどかみ)」を祀り、厄除招福・交通守護、井戸の神でもあり、また相殿神である「天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)」は鹿島大神の先導をつとめられたこともあって交通守護に、住吉三神は海上守護にご神徳があるとのことです。

 水上交通の要衝だったこの地だからこそ、古くから安全な交通の祈願に崇敬されていた神社なのですね。

 本殿に参拝後、本殿手前左の社務所で御朱印と、東国三社守の神紋シールをいただきました。まだバスの発車まで少し時間があったので、境内の石碑や、力比べで使った力石などをゆっくり見て回り、二の鳥居前の息栖神社バス停から再び鹿島神宮へ戻ります。ちなみにお手洗いは、二の鳥居そばにあります。

・神栖市コミュニティバス系統(3) 息栖神社11:03発 → 鹿島高校東11:34着

 終点の鹿島神宮駅のひとつ手前の「鹿島高校東」バス停で下車します。ここから向かうと上り坂を歩かず平坦な道で移動できます。

 10分弱で鹿島神宮の大鳥居に着きます。ここでは、先ほど時間の関係で割愛した境内奥の、要石(かなめいし)や御手洗池(みたらしいけ)を訪れました。

鹿島神宮の境内奥のスポットへ

 御手洗池の水が湧き出るスポットにはちょっとした列ができていて、水を汲んでいる人もいました。

 池の隣の茶屋「一休(ひとやすみ)」には空のペットボトルも売られているので、名水として有名なのでしょう。その茶屋では、店内でそばや甘味などの軽食が食べられます。湧き水のコーヒーも看板のようです。

 店外では鮎の塩焼きや、みたらし焼き団子が並び、香ばしい香りに釣られてついつい手が伸びた鮎の塩焼きでパワーチャージです。

香ばしい鮎の塩焼き(御手洗池の「一休」にて)

 この御手洗池に下りていく坂道は、手すりがあるものの、やや急な坂が続きますので、雨で足もとが悪い日や、足腰に自信がない方は要注意です。

 奥宮から本殿に戻る途中の右手に鹿園があります。神の使いである鹿たちが、参拝客が手にする向かいの売店で売っているニンジンを、おいしそうに食べています。

 奈良と違って、ここの鹿はせんべいではなく、ニンジンです。その隣にある「君が代」で有名な、さざれ石などの見どころを過ぎ、授与所に戻りました。

 朝に来た時の御朱印の整理券番号は10番台でしたが、13時過ぎには220番台になっていましたので、単純に順番通りだった計算で合っているならば、この4時間ほどで200人近くが御朱印を授けていただいたことになります。

 鹿島神宮に息栖神社と、茨城県の2社を参拝しました。この後は利根川を渡った対岸の千葉県・香取神宮を目指します。

(3)へつづく

※参拝時間や交通機関の時刻や価格は2021年4月時点のものです。

※電車やバスは新型コロナウイルス感染症対策で特別ダイヤの運行になっていることがあります。時刻表や各交通機関のホームページなどで最新の情報をお確かめください。

※参拝や御朱印授与については、新型コロナウイルス感染症対策で状況が変わることがありますので、お出かけ前には最新の情報をご確認ください。