歩くのはいいことづくめ!名医が語る7つのメリットとは
医師で大ベストセラー作家の長尾和宏医師(長尾クリニック院長)は、「ほとんどの病気は歩くだけでよくなる」と語ります。
長尾医師はこれまで、「歩く」というテーマで6冊ものベストセラー本を書いてこられた実績があります。なぜ歩くとよいのか。先生は7つの効能を挙げています。
1:骨や筋肉が丈夫になる
2:血行がよくなる
3:脳の血液が増える
4:自律神経が整う
5:ホルモン分泌が活発になる
6:免疫機能が活性化する
7:やせる
このように、歩くことはまさにいいことづくめ。糖尿病や高血圧の改善はもとより、コロナウイルス感染予防にも寄与しますし、さまざまな不調も消失します。ぜんそくなどのアレルギー疾患、リウマチなどの自己免疫疾患、うつ・パニック障害などもよくなるそうです。
この、歩くことのスゴイ効果を高めるために、長尾医師が推奨する歩き方が【脊椎ストレッチ歩き】です。
簡単に言うと、頭頂部をひもで引き上げられている感じで背筋を伸ばし、胸を軽く張って歩く方法で、歩く姿も若々しく美しくなります。
『ゆほびか』2021年7月号の「歩く」大特集内では、この【脊椎ストレッチ歩き】のやり方を、写真つきで詳しく紹介しています。ぜひ、お手に取ってご覧ください。
歩くと全身の血流ばかりか脳の血流もよくなって、認知症予防に
そして、もう1つお伝えしたいのが、歩くことには「高齢者の転倒や認知症、寝たきりを退ける」という見逃せないメリットがあるということです。
長尾医師は、自分のことを「町医者」と呼び、通常の診療のほか、在宅医として「最期まで家で過ごしたい」という本人や家族の希望にこたえるべく、医療の面だけではなく、精神的にも寄り添って、平穏な死を迎えられるようサポートする仕事もしています。
その長尾医師が、ずっと一貫して言い続けているのが「とにかく歩け」ということ。年を取ると筋肉量が落ちて、転倒しやすくなります。「町医者が【転倒】という言葉を聞かない日はない」と言うほど、毎日多くの高齢者が転倒し、頭や腰を打ったり、足を折ったりしているそうです。
転倒して骨折すると、たいていの場合、入院となります。そしてある程度高齢であれば、入院することで筋肉がさらに衰えて、寝たきりや認知症になって、自宅に帰れなくなってしまうそうです。
このすべての悪循環を起こさない、起こっても断ち切る方法が「歩くこと」なのです。
いかにして転倒を予防するか。
――それには歩いて、筋肉量を増やして、骨を丈夫にすること。
いかにして認知症を予防するか。
――歩くと全身の血流がよくなるだけでなく、脳の血流もよくなるため、頭がよくなります。
「歩く人は、杖をついてでも歩くし、腰が痛かったらコルセットを巻いてでも歩きます。歩かない人は、『今日は暑かったから』『雨だったから』と考えつく言い訳をすべて駆使して歩きません(笑)。でも、人は生きていたように、死んでいきます。すべて自分で選んできたことなのです」(長尾医師)
どちらの人間になるか、選ぶのはやっぱり自分自身なのでしょうね。
『ゆほびか』2021年7月号の「歩く」大特集では、このほかにも歩く時間から靴選びのポイント、退屈さの解消法までを長尾先生が解説する「歩くことが苦にならず習慣になる6つのポイント」もご紹介。
ぜひ、お役立てくださいね。