肥満と高血圧に効くと実験で判明！
今日は、市販のグレープフルーツジュースにある調味料を少し加えるだけの話です。「ある調味料」って……。バレバレですね。そう、タイトルと写真にある通り「お酢」です。
お酢は健康効果が高い調味料ですが、1日大さじ1～2杯のお酢をとると、それだけで体重が減り、血圧も下がるという研究結果があります。
まず、ダイエット効果を示す研究結果を紹介しましょう。BMI25～30（肥満傾向）の男女175名を、「①お酢の入っていない酸っぱい飲み物（乳酸飲料）を飲むグループ」「②リンゴ酢大さじ1杯が入っている飲み物を飲むグループ」「③リンゴ酢大さじ2杯が入っている飲み物を飲むグループ」の3つに分けて、毎日、それぞれ朝食後と夕食後に分けて飲んでもらいました。
すると、3カ月後、お酢を含む飲料を飲んだ2つのグループは、お酢を含まない飲料を飲んだグループと比べ、体重、内臓脂肪、BMI、腹囲、血中中性脂肪値が、それぞれ低下しました。体重は、大さじ2杯のお酢を飲んだグループが平均1.9kg、大さじ1杯のグループが平均1.2kg減少しました。
次に、血圧降下作用を示す研究結果です。
最高血圧の平均が150mmHg（正常値は14mmHg未満）、最低血圧の平均が90mmHg（正常値は90mmHg未満）の血圧が高めの男女51名を、上記と同じ3つのグループに分け、毎朝それぞれの飲み物を8週間飲んでもらいました。
飲んでから2時間後の血圧を測定したところ、お酢を含む飲料を飲んだ人は、お酢を含まない飲料を飲んだ人と比べて、平均で最高血圧が6.5％、最低血圧は8.0％低下しました。
血圧の低下率は、もともとの血圧が高かった人ほど大きく、少し高めという程度の人はゆっくり低下していく傾向がみられましたが、最高血圧が120～130mmHg程度まで下がると横ばいになり、そこから大きく下がることはありませんでした。
つまり「お酢を1日大さじ1～2杯飲むだけで、3カ月後には体重が1.2～1.9kg減り、血圧の高い人は平常値に下がっていく」ということなのです。
飲み物とお酢の「味の相性」を大学教授が検証した
「でも、お酢を飲むのって、ちょっとハードル高めかな？」と思ったかたも多いのではないでしょうか。
そこでお勧めするのが「グレープフルーツジュー酢」。文字通り、グレープフルーツジュースにお酢を少し加えたものです。
お酢の研究が専門の広島修道大学・多山賢二教授は、飲み物とお酢の「味の相性」をさまざま試しました。そして発見したのが、グレープフルーツジュースとお酢の相性です。お酢を小量入れて飲むと、アラ不思議、ジュースだけで飲むよりおいしいのです！！
『ゆほびか』2021年10月号では、「やせる！高血圧、夏バテ、熱中症予防にも！混ぜるだけ美味！グレープフルーツジュー酢」と題した特集を7ページにわたって詳しく紹介しています。グレープフルーツジュースとお酢のおいしい配合のほか、お酢と相性のいいドリンクもあれこれご提案しています。
「グレープフルーツジュースが、ジュースだけで飲むよりおいしいって、どんな味？」――そう思ったら、レッツトライ！
