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「インスリン節約ダイエット」とは? 提唱する医師自ら18kgやせた! 糖尿病の原因”肥満”を解消!

カロリーを制限しても体重は落ちない

「炭水化物インスリンモデル」というダイエット理論があります。

これは、米国栄養学会が最新の医学的知見に基づいて提唱した理論ですが、これに基づくダイエット法が、産業医として年間5万人の生活指導をしている益江毅先生が命名した「インスリン節約ダイエット」です。
このインスリン節約ダイエット、先日「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介され、たいへん話題になっています!

これまで健康診断で「肥満」と判定された人には、カロリーを制限して体重を減らそうとする「カロリーバランスモデル」によるダイエットが勧められてきました。

しかし、産業医として肥満の人を健康指導していた益江先生は、カロリーを制限するダイエットを勧めても、患者さんがほとんどやせないことを疑問に思っていました。

当時、自身も肥満体質だった益江先生は、自身がやせるためにいろいろなダイエット法を試したそうです。

そこで、ついに行き着いた、確実に効果のあるダイエット法が「インスリン節約ダイエット」なのです!

インスリンとは、食事により血糖値が上昇すると、膵臓から血液中に分泌され、血糖値を下げて、血中の血糖値を一定に保つように働くホルモンです。

細胞内に取り込まれた糖は、すべてエネルギーとして消費されれば問題ありませんが、余ってしまうと脂肪に変えられて体内に蓄積されます。

つまり、インスリンの分泌をなるべく抑えることができれば、糖が脂肪に変えられることもなく、肥満を解消できるのです。

益江先生は、食後のインスリンの分泌を抑える、すなわち、食後の血糖値の上昇をいかに抑えるかだけで、18kgものダイエットに成功しました。
しかも、20年以上リバウンドもなし!
カロリーをいっさい制限せず、食べたいものを食べながらやせられるので、ストレスもありません。

益江先生はこう言います。
「肥満と糖尿病は、とても関連性が深いです。
肥満の人は、現在、血糖値が正常でも、10年後にはかなりの高確率で糖尿病に至ります。
糖尿病に絶対ならないためには、まず肥満を解消することが重要です」

食後の血糖値の上昇を抑え、インスリンを節約するにはどうすればいいのでしょうか。
『ゆほびか』2022年10月号では、多くの具体的な方法を紹介していますが、ここでは2つ、皆さんに教えちゃいます。

●インスリン節約ダイエット①食事では糖質を最後に食べる

同じ量の糖質、たんぱく質、野菜を食べた場合でも、食べる順番によって、血糖値の上昇の度合いが変わることが研究でわかってきました。
最もお勧めは、糖質、つまりご飯、パン、麺類などを食事の最後に食べること。
最後にご飯だけを食べられないという人は、おかずを少し残しておいてもかまいません。

●インスリン節約ダイエット②食後15分以内に体を動かす

食後の血糖値は、食べてから少し経つと上昇し始めます。
その前に、食後15分以内に体を動かすことで、食後の血糖値の上昇を抑えることができます。
食事が終わったら一服せずにすぐに家事を始める、散歩に行く。これらはインスリン節約習慣になります。


『ゆほびか』2022年10月号では、誰でも食べたいものを我慢せずにインスリンを節約できる7つの基本ルールや、もっと具体的なインスリン節約ダイエットのやり方を詳しくご紹介しています。

インスリン節約ダイエットは、いくつかある具体的な方法を、自分ができる範囲で複数行うことで、その効果がどんどん大きくなります。
医師が「確実にやせて、リバウンドなし!」と太鼓判を押すインスリン節約ダイエット。
ぜひ日々の習慣に取り入れて、肥満とも糖尿病とも縁のない生活を送りましょう!