【斎藤一人】嫌ならやめてもいいんだよ（その②）　～心が軽くなる生き方

こんにちは、一人さんです。
生きていれば誰だって、嫌なことに出合います。
嫌な人。
嫌な仕事。
嫌な勉強。
嫌な結婚。
嫌な頼まれごと。
嫌な考え方。
こういう嫌なこと、みんなはどうしていますか？

ほとんどの人は、嫌でも我慢しちゃうんじゃないかな。
つらいのは自分だけじゃない。
みんな我慢しながら生きているんだ。
人生には嫌なことの一つや二つあってあたりまえ。
幸せになるためには、嫌なことも我慢しなきゃいけない。そう思いながら、ひたすら耐え忍ぶ。
日本人って真面目だから、どんなに嫌でもがんばり続けちゃうんだよね。

でも、考えてごらん。我慢したって、幸せにはなれないんです。
嫌なことなんだけど、我慢しちゃうっていう人にとって、少しでも助けになればいいなと思って、『斎藤一人嫌ならやめてもいいんだよ』（ナチュラルスピリット）っていう本を書いたんです。
これを読んでいる人も、真面目な人が多いでしょうから、参考になればと思ってお伝えしていきますね。

あと、これはいつもお伝えしていることなんだけど、私の話には、「不思議だなあ」「信じられないなあ」と思うような話も出てきますが、全部本当のことなんです。
皆さんのタメになると思って、一生懸命お話ししていきますから、そのつもりで読んでくださいね。それではよろしくお願いします。

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.45の記事を再編集したものです。

その②周りの「よかったね！」が逃げ道をふさぐ

一人さんって昔から、誰かが就職したり進学したりすると、こう言うんです。
「おめでとう。でも嫌になったら、いつでもやめていいからね」

せっかく就職先や進学先が決まって喜んでいるのに、どうしてそなことを言うんですかって？

もちろんお祝いする気持ちはあるんだけど、私はそれと同じくらい、無理しないでほしいと願っているんだよね。

だから周りの人がみんな「よかったね！」と言うなかで、「嫌になったら、いつでもやめていいんだよ」っていう言葉を贈るの。

新しいことにチャレンジしたり、新しい場所での生活が始まったりしてしばらく経つと、思っていたのと違うことってあるんだよ。

時間が経つといろんなことが見えてきて、自分には合わないとわかるときもある。

だけどたいていの人は、そこで我慢しちゃうんだよね。

周りがあんなに喜んでくれたのに、簡単にやめちゃったらみんなをガッカリさせてしまうって。

新しい場所が自分に合えばいいけど、そうじゃないときは、周りの「よかったね！」「これからもがんばってね！」っていう言葉が逃げ道をふさいじゃうんです。

そうやって追い詰められると、なかには病気になる人がいるんだよね。もっと追い詰められると、過労や自殺で命を落とす人もいる。だから一人さんは、「向かなかったらやめてもいいんだよ」って言うんです。

１人でもそう言ってくれる人がいれば、苦しくなったときにパッと逃げられるよね？ それでたいせつな命が救われるんだよ。

（次回③に続きます）