【斎藤一人】嫌ならやめてもいいんだよ（その⑧）　～心が軽くなる生き方

こんにちは、一人さんです。
生きていれば誰だって、嫌なことに出合います。
嫌な人。
嫌な仕事。
嫌な勉強。
嫌な結婚。
嫌な頼まれごと。
嫌な考え方。
こういう嫌なこと、みんなはどうしていますか？

ほとんどの人は、嫌でも我慢しちゃうんじゃないかな。
つらいのは自分だけじゃない。
みんな我慢しながら生きているんだ。
人生には嫌なことの一つや二つあってあたりまえ。
幸せになるためには、嫌なことも我慢しなきゃいけない。そう思いながら、ひたすら耐え忍ぶ。
日本人って真面目だから、どんなに嫌でもがんばり続けちゃうんだよね。

でも、考えてごらん。我慢したって、幸せにはなれないんです。
嫌なことなんだけど、我慢しちゃうっていう人にとって、少しでも助けになればいいなと思って、『斎藤一人嫌ならやめてもいいんだよ』（ナチュラルスピリット）っていう本を書いたんです。
これを読んでいる人も、真面目な人が多いでしょうから、参考になればと思ってお伝えしていきますね。

あと、これはいつもお伝えしていることなんだけど、私の話には、「不思議だなあ」「信じられないなあ」と思うような話も出てきますが、全部本当のことなんです。
皆さんのタメになると思って、一生懸命お話ししていきますから、そのつもりで読んでくださいね。それではよろしくお願いします。

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.45の記事を再編集したものです。

その⑧俺は俺を喜ばせたいんだ

はなゑちゃん（一人さんのお弟子さんの舛岡はなゑさん）の会社にね、タツヤ君（鈴木達矢さん）っていう部長さんがいるんです。

そのタツヤ君が、「魚のカツオが苦手です」って言うから教えてあげたの。

カツオって、タタキでも刺身でも分厚く切るけど、薄切りにするとうまいよって。

そしたら、薄切りのカツオを食べたタツヤ君がびっくりしちゃった。
「カツオって、こんなにうまかったんですか!?」

以来、タツヤ君はカツオが好きになったんだよね。同じカツオでも、切り方をちょっと変えただけでたちまちうまくなる。

そういうことって世の中にたくさんあるんだけど、みんな気づかないんです。

カツオは分厚く切るというのが常識になっていて、誰も疑問を持たない。

「そういうものだ」と思い込んじゃっているから、切り方を調整しようともしないの。

その点、一人さんは世間の常識なんて気にしないから、どんなに些細なことでも疑問を持つんです。

世間がどうとかじゃなくて、俺は俺を喜ばせたいんだ。

俺以外の人が全員分厚いカツオが好きだとしても、俺の好みは薄切りだから、平気で薄切りにしちゃう（笑）。

これだって、「嫌なことはやめる」の一つなんだよね。

で、そういう視点が、面白いアイデアや発見につながることもある。

だから仕事でも成功できるんだ。

もちろん、分厚いカツオが好きだっていう人はそれでいいんだよ。

ただ、一人さんは薄いほうが好きなんです。

どちらも正しいの。好みの問題、個性の問題なんだよね。

ところが、「カツオは分厚いからうまいんだ」とかって、薄切りが好きな人にも、無理やり分厚いのを押しつける人がいるんです。

分厚いのが好きなのは、あなたの考えだよねって。

私は薄いほうが好きなんだから薄切りにするよって言いたいわけ。

一人さんは、絶対に自分の好みをほかの人に強制しないんです。

「カツオは薄く切ってもうまいよ」とは言うけど、相手が分厚いのが好きだったら、「それもいいね」って。

どちらでも、好きなほうを食べたらいいんだよね。

（次回⑨に続きます）