【斎藤一人】嫌ならやめてもいいんだよ（その⑭）　～心が軽くなる生き方

こんにちは、一人さんです。
生きていれば誰だって、嫌なことに出合います。
嫌な人。
嫌な仕事。
嫌な勉強。
嫌な結婚。
嫌な頼まれごと。
嫌な考え方。
こういう嫌なこと、みんなはどうしていますか？

ほとんどの人は、嫌でも我慢しちゃうんじゃないかな。
つらいのは自分だけじゃない。
みんな我慢しながら生きているんだ。
人生には嫌なことの一つや二つあってあたりまえ。
幸せになるためには、嫌なことも我慢しなきゃいけない。そう思いながら、ひたすら耐え忍ぶ。
日本人って真面目だから、どんなに嫌でもがんばり続けちゃうんだよね。

でも、考えてごらん。我慢したって、幸せにはなれないんです。
嫌なことなんだけど、我慢しちゃうっていう人にとって、少しでも助けになればいいなと思って、『斎藤一人嫌ならやめてもいいんだよ』（ナチュラルスピリット）っていう本を書いたんです。
これを読んでいる人も、真面目な人が多いでしょうから、参考になればと思ってお伝えしていきますね。

あと、これはいつもお伝えしていることなんだけど、私の話には、「不思議だなあ」「信じられないなあ」と思うような話も出てきますが、全部本当のことなんです。
皆さんのタメになると思って、一生懸命お話ししていきますから、そのつもりで読んでくださいね。それではよろしくお願いします。

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.45の記事を再編集したものです。

その⑭因果が巡っていじめが繰り返されるんだ

嫌なことを我慢させられ続けた子どもって、ずっとモヤモヤしたままなんです。

そのモヤモヤが消えないまま、大人になるんだよね。

そうすると今度は、その子が親になったときに、自分の子どもに同じことをしちゃうんです。

自分がされて嫌だったから、子どもには強制しない。

そう思えるのは、一人さんの経験から言うと、１００人に１人くらいなの。ほとんどの人って、自分がされたことを我が子にも繰り返してしまいます。

なぜかというと、自分がされたことしか知らないから。

子どもには我慢させるのがあたりまえで、それが正しい道だと信じ
込んでいるの。

それと、因果が巡るんだよね。

因果って、いけないことだとわかっていたとしても我慢できないんです。自分がされて嫌だったことでもやめられない。同じことをしたら、子どもが嫌がるとわかっていてもやめられない。

そういう親の魂を成長させるために、子どもが引きこもりになったり、暴れたりするようになるの。

子どもが身を挺して、親に「それは間違っているよ」ということを教えてくれるんだよね。

引きこもったり、暴れたりすることで、親にサインを送っている。

そのサインに親が気づくまで、子どもの問題はなくなりません。

子どもの様子がおかしくなったら、親御さんはまっ先に、「自分は子どもを縛りつけていないだろうか？」「嫌がっていることを、無理強いしていないかな？」って考えてみるといいよ。

一人さんみたいに、相手が親だろうと先生だろうと関係なく「嫌なものは嫌」と言えたらいいけど、そうじゃない子は本当につらいんです。

親は子どもが苦労しないようにって口を出すけど、その行為自体が、子どもにとっては苦労なんだよね。子どもへのいじめです。

非常口を隠したり、非常口から逃げることを禁止したりしちゃいけない。親の仕事は、子どもに「非常口があるよ」と教えることなんだ。

（次回⑮に続きます）