【斎藤一人】嫌ならやめてもいいんだよ（その⑮：最終回）　～心が軽くなる生き方

こんにちは、一人さんです。
生きていれば誰だって、嫌なことに出合います。
嫌な人。
嫌な仕事。
嫌な勉強。
嫌な結婚。
嫌な頼まれごと。
嫌な考え方。
こういう嫌なこと、みんなはどうしていますか？

ほとんどの人は、嫌でも我慢しちゃうんじゃないかな。
つらいのは自分だけじゃない。
みんな我慢しながら生きているんだ。
人生には嫌なことの一つや二つあってあたりまえ。
幸せになるためには、嫌なことも我慢しなきゃいけない。そう思いながら、ひたすら耐え忍ぶ。
日本人って真面目だから、どんなに嫌でもがんばり続けちゃうんだよね。

でも、考えてごらん。我慢したって、幸せにはなれないんです。
嫌なことなんだけど、我慢しちゃうっていう人にとって、少しでも助けになればいいなと思って、『斎藤一人嫌ならやめてもいいんだよ』（ナチュラルスピリット）っていう本を書いたんです。
これを読んでいる人も、真面目な人が多いでしょうから、参考になればと思ってお伝えしていきますね。

あと、これはいつもお伝えしていることなんだけど、私の話には、「不思議だなあ」「信じられないなあ」と思うような話も出てきますが、全部本当のことなんです。
皆さんのタメになると思って、一生懸命お話ししていきますから、そのつもりで読んでくださいね。それではよろしくお願いします。

●本記事は『ゆほびかGOLD』vol.45の記事を再編集したものです。

その⑮縁を切ることで学びがある

親子って、すごく結びつきが強いんです。
なかには例外もあると思うけど、たいていはソウルメイト（魂の伴侶）なの。

今世だけじゃなく、前世も、その前もずっといっしょに生きてきた。
もちろん、来世やその先でも、ともに生きていく仲間なんだよね。

そうすると、「子どもをたいせつに思えないとか、子どもにお金の無心をするとか、そういう親でもソウルメイトだから離れちゃいけないんですか？」って心配する人がいるんです。

あのね、一緒にいると幸せになれない親とは、躊躇なく縁を切っていいの。
というより、縁を切らなきゃいけない。

ソウルメイトだからこそ、縁を切ることでお互いに学びがあるんだ。我慢するのが愛じゃなくて、縁を切ることが愛なの。
縁を切るって、ものすごく大きな決断が必要に思うかもしれない。
で、思い切って縁を切ったら、今度は自分のことを冷たい人間のように感じてしまうかもしれないよね。

だけど、実際はそんな大それたことじゃないんだよ。
嫌だったら会わなきゃいいだけ。
パッと非常口から逃げちゃえばいいの。

もちろん、非常口から逃げたからって、もう二度と親に会っちゃいけないわけでもないしね。
人間は気持ちが変わるものなの。

一度は縁を切っても、また会いたくなったら、そのときは自分や親を責めたりしないで、気楽な気持ちで会えばいいんです。

自分の気持ちに従えば、それがあなたにとっての正解なんです。

＊　＊　＊

もしあなたが今、何か嫌なことを我慢しているんだとしたら、
今すぐ非常口の扉を開けるといい。
周りの人が何を言ってきても、プレッシャーを感じる必要はないよ。
自分の人生は、自分で決めたらいいんだ。
非常口は、あなたを幸せの道へと導く扉です。
つらいときは、その扉を開くことで必ず救われる。
だから非常口を開けることに、不安や恐れを感じなくていいんだ。
大丈夫、人生は何とでもなる。
あなたは絶対、幸せになれるからね。

（おわり）