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【本田健】どんなときも得意なこと・大好きなことをして生きる方法(その①)

世界が、日本が慌ただしく変化している今、私たち個人が経済的に安定し、さらに豊かに楽しく生きる方法はあるのでしょうか? どんな状況でも、特別なスキルがなくても実践できる生き方をお伝えします。きっと、ご自身の才能を開花させ、オンリーワンの幸せな人生を送ることができるでしょう。

本記事は『ゆほびかGOLD』vol.18の掲載記事を再編集したものです。

どんな時代でも食べ物や燃料の価格がまず上がる

私は20歳の頃から、「円とドルの関係」を見てきました。

世界はどう動いているのか、円から世界を見たらどうなるか、世界における円の立場は? ドルから見たら、円はどうなのかなど、世界という観点から、“私の財布”がどうなっているか、見てきたわけです。

大多数の人は、自分の財布の中身が減っていなければ安心するでしょう。けれども、円相場が20%落ちたら、世界的な視点では自分の資産も20%減るということなのです。このリアリティを感じない人は、今後苦しむことになるでしょう。

ほとんどの人がお金に関して足し算か引き算しかしません。毎月1万円ずつ貯めたら、1年で12万円、10年なら120万円。これでは永遠に増えないどころか、実は目減りしていることに気がつきません。

しかし世界の富裕層は、掛け算で利益を出しているのです。今まではなんとなくでも生きていけましたが、これからは、個人に、国や資本主義のツケが回ってくる時代です。

今や、よい大学に行き、よい会社に入り、問題なく一生を過ごすという一般的な理想のモデルは崩れてしまいました。そういう男性と結婚し、専業主婦となり、子育てをするという、女性の「勝ち組」的モデルも崩れつつあります。

どんな時代でも、食べ物や燃料などの価格が先に上がって、給料が上がるのは最後です。これからは給料があまり上がらず、必需品の支出は増え、生活が苦しくなっていく人が多くなります。専業主婦としてパートナーの収入だけに依存するのは危険過ぎます。

ではこの先の、厳しい時代を、どうやって生きていったらいいのでしょうか。こんな時代でも、幸せに、豊かに生きる方法はあります。その扉をあけるヒントを、ご紹介したいと思います。

どれができる? どれにあこがれる? これから私たちにできる「5つの働き方」

このような時代に、「自分(夫)だけは絶対リストラされない」、「自分(夫)の会社だけは絶対倒産しない」という考え方は、現実的ではありません。

まず考えておきたいのは、今の収入がなくなって、あなたはやっていけるかどうかということです。

今の収入がなくなっても、一生食べていける財産があるのか。投資から得る収入があるのか。または月の経費3万円のスローライフをしたいのか、きちんと考えておくことが必要です。もし3カ月で干上がってしまうようなら、真剣になったほうがよいでしょう。

こんな話をすると、背すじが寒くなる人も多いと思います。ほとんどの人が「なにがどうまずいから、どうすればよい」という処方箋を持っていません。それが現状です。

だからこそ、今から勉強したり、資格を取ったり、人脈を整えたりして、もしものときが来ても、慌てずに収入を確保できる方法を準備しておきたいものです。

今、主婦の人が外で働くなら、自分にはどんな仕事ができるか、考えておきましょう。こんな仕事ならできる、昔の職場に連絡すればすぐに仕事がある、というなら安心です。

しかし、新聞のチラシで募集しているパートなどしか考えられない人も多いと思います。今後、ほとんど、そのような仕事しか残っていない状況が訪れたときには、そこにはたくさんの人が群がり、報酬は最低水準にまで下がる可能性があります。

それでも大多数のかたは、正社員になるか、時給いくらのパートで働くという「従業員メンタリティ」しか持っていません。しかしこの先、収入を増やして経済的安定を目指そうというなら、今までとは違う考え方を知る必要があります。

そこで、お伝えしたいのは、人生には従業員として「雇用される」以外にも働き方があるということです。

どんな働き方がよいのか自分に合ったものを選ぶ

人生には5つの生き方があり、それぞれにルールがあります。


■第1の働き方 パート、フリーター

パート、フリーターは、賃金が少なく、経済的にいちばん不安定です。年齢や性別の制限はあるでしょうが、たいてい誰でもすぐになれます。「指示されたことをできる才能がある」ことがルールです。

■第2の働き方 正社員

正社員は、給料が保証されていますが、時間的に拘束されます。スキルや知識も必要で、学歴や性別、年齢の制限もあるでしょう。「指示された範囲内で従順に動き、対応する才能があること」がルールです。

■第3の働き方 自営業・起業家

自営業・起業家は、自分の才能やスキルを使って、お金を作っていきます。誰でもなれますが、保証も安定もなく、成功は簡単ではありません。いちばん時間的に拘束される可能性がありますが、才覚しだいで収入は増えます。

なにが儲かるか儲からないのか、人事はどうするかなど、「いろいろなことに絶えず意識を張り巡らし、気を張っていること」がルールです。

■第4の働き方 ビジネスオーナー

ビジネスオーナーは、自分が起業した会社を人に任せたり、会社ごと買ったり受け継いだりして、ビジネスを所有することで収入を得ます。オーナーなので日々やることはないのですが、「会社経営や運営の能力があり、ビジネスをうまく回していく人を見つけて、任せる能力を持っていること」がルールです。

■第5の働き方 投資家

投資家は、株や不動産という資産を持つことで、収入を得ます。自分の才覚で儲けることもできますが、リスクもあります。親の財産を受け継いだ人は、才覚がなくても収入を得られますが、時流の変化であっという間に失う可能性もあります。「落とし穴に落ちないように、時代の流れを読むこと」がルールです。

このように5つの生き方があり、それぞれに異なるルールを身に着ける必要があります。1~5を組み合わせるという考えもあります。

「働かなくては」と思う前に、5つのうち、自分にはどれが合っているか、どれにあこがれるか、考えてみましょう。そのうえで、やりたいと思うことを探すとよいのです。

(次回その②に続きます)