生活習慣病の専門医もたった4か月で小太り体型から超スリムに
「無理なくやせられる」
「内臓脂肪が落とせる」
「頭がさえる」
「疲れにくい体になる」
とテレビやネットで大きな話題となり、今、世界的にも注目されている食事法があるのをご存じですか?
それは「8時間食事術」。8時間以内に1日のすべての食事を取るという方法です。糖質も、カロリーも、制限しなくて構いません。
この食事術を考案・推奨するのは、糖尿病・高血圧・高脂血症などを専門とする青木厚医師です。
「生活習慣病の患者さんがたの治療を通じて得た自分自身の経験や知識を踏まえ、どんな食事をすれば、最も無理なく、ストレスなく、病気を遠ざけることができるかを真剣に考えました。
その結果たどり着いたのが、8時間食事術。すなわち、1日に16時間以上の『食べない時間』を作る食事法だったのです。
根拠の柱となるのが、ノーベル賞を受賞した「オートファジー研究」。オートファジーとは、古くなった細胞を、新しく生まれ変わらせるしくみのことなのですが、空腹でなければほとんど働きません。
食べない時間をじゅうぶんに確保し、オートファジーによる細胞の生まれ変わりを促せば、体内な不要物な老廃物が一掃され、全身の細胞および組織・器官の働きが活性化します。
すると肥満の解消はもちろんのこと、病気になりにくい若々しい体になるのです。腸内環境を改善するので、免疫力もアップします。
この食事法は既に、海外では多数の文献で、糖尿病・肥満・メタボリック症候群の改善に有効と報告されています」(青木医師)
青木医師自身も実際、この食事法で16kgの減量に成功。たった4か月で、小太り体型から超スリム体型に変身したそうです。青木医師はその後約10年間、この健康的な体型をキープし続けています(身長170cmで体重53kg、体脂肪率6.6%)。
無理なく実践するコツと、どうしても空腹がキツい際の裏ワザ食材
「そうは言っても、自分の生活スタイルでは無理っぽい…」とあきらめないでください(笑)。慣れてしまえば、案外、簡単です。
「例えば、働き世代であれば『朝食を抜いて、20時頃を目標に夕食』で◎。夕食を早めに食べられるかたなら『10時過ぎに朝食を取り、おなかがすいたら昼食、そして18時までに夕食』とすると、無理なく1日3回の食事を楽しめます。
なお、「食べない時間」がどうしてもキツいというときは、ナッツ類やヨーグルトなら食べてもOK。これらは少量でも空腹感が和らぎ、体に必要な栄養素を補給できるうえ、腹持ちもいい優秀食材です」(青木医師)
肥満や疲労はもちろん、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に悩む人も、ぜひお試しくださいね。
詳しいやり方・この食事術でやせて健康になった人の体験談は、『ゆほびか』2021年5月号をご覧ください。