耳には全身のツボが集中しており、耳をさわるだけで全身にアプローチできます。しかも、耳は脳に近いため、刺激が脳に伝わりやすく、即効性があります。すぐに両手が届き、セルフケアしやすいのも、耳のメリットです。
そこで私は、一般のかたも手軽に安全にできる耳マッサージの方法を考案しました。耳にある全身のツボに働きかけると同時に、耳の周囲にあるリンパ節を刺激してリンパの流れをよくすることで、より効果が高まります。
耳は健康のバロメーター。肩こりや腰痛など体の痛みだけでなく、ストレスや自律神経など精神的な不調も、耳に現れます。耳マッサージを日頃のケアに取り入れることで、不調をいち早く察知し、悪化を防いでいただければと思います。
Index
※リンクになっていない記事は順次公開されます。
⑦症状別「耳マッサージ」認知症予防
1日に3回くらい両耳を同時に行うとよい
高血圧には、耳の裏側にある「耳背溝」という部分を刺激すると効果的です。耳背溝は別名を「降圧溝」といい、血圧に効くゾーンです。
加えて、耳の穴の横にある「心」(心臓)のツボや、耳の上部のくぼみのきわにある「交感」というツボも刺激します。のツボは、血圧上昇に働く自律神経であるの興奮を鎮め、自律神経のバランスを整えて、血圧を安定させます。
高血圧を改善するには、両耳を同時に行います。1日3回くらいを目安に実行するとよいでしょう。毎日続けることで、高い血圧を徐々に下げる効果が期待できます。薬に頼らずに耳マッサージで血圧が安定すれば、副作用の心配もありません。
血圧を下げる耳ツボはほかにもあり、耳の外周部である「耳輪」のてっぺんにある「耳尖」もその一つ。耳の上を指でつまんで、やや強めにグリグリともむ方法も高血圧に効果的なので、併せて実行してみましょう。
症状別「耳マッサージ」高血圧
「交感」は、対耳輪の耳の付け根のきわにあります。
心臓のツボ「心」は、耳の穴の横の平らで広い部分(耳甲介)の中央あたりにあります。
「耳尖」は、耳の外周部である「耳輪」のてっぺんにあります。
「耳背溝」は、耳の裏側の上部、三角に凹んだくぼみです。ちょうど、耳の真ん中の出っ張り(対耳輪)の裏に当たります。
「耳背溝」に人さし指を当てて、上下に30回ほどさするようにしてツボを刺激する。
「心」のツボを中指でグッと押し、グリグリと小さく円を描くように回しもみする。
「交感」のツボに中指を押し当てて、グリグリと刺激する。
Index
※リンクになっていない記事は順次公開されます。
⑦症状別「耳マッサージ」認知症予防