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【松永修岳】片づけとは小さな成功体験。 積み重ねれば幸福がやってくる

2020/08/16

片づけても外から悪い気が入ると台なし

 「自分はこういう人になりたい」と思っていても、なにひとつ行動できない……。そうした人は多いようです。

 人は誰でも、幸福になりたいと思っており、実現したい夢や願いを持っています。しかし、何もせずにそれらが実現することはありません。結果を手にするには、行動に移る必要があります。

 このとき、思いや願いを行動につなげ、それを実行するように命令を下すのは、脳の力です。この脳の力のことを、私は「実行脳力」と呼んでいます。

下記のリストは、実行脳力が低く、成果が出ない人の特徴を示しています。こうした状態を脱し、実行できる自分になるためには、どうすればいいのでしょうか。

小さな成功体験の積み重ねが幸せを生む


 まず押さえていただきたいのは、私たちが幸福感を得るために必要なのは、日常的な、小さな成功体験の積み重ねだということです。

逆にいうなら、非日常的ともいえる、大きな成功体験は、ほとんど必要とされません。これは、人間の幸福感について研究している多くの科学者たちが語っていることです。

 ハーバード大学心理学部のダニエル・ギルバート教授もその1人です。彼は「毎日、ささいないいことが十数回起こる人は、ほんとうに驚くようなすばらしいことが1回だけ起こる人よりも幸せ」であると述べています。

 例えば、奇跡的にビッグスターとデートするような体験などよりも、楽で快適な靴に履き替えるような体験のほうが人の幸福にとってたいせつであり、「幸福は無数の小さな出来事の総和」だというのです。

 すでにお氣づきでしょうが、ものが散乱し、汚れていた部屋を片づけ、氣持ちのいい住環境に変えることも、まさに小さな成功体験です。

 すなわち、毎日片づけを積み重ねれば、幸福が形作られるというのは、科学的な事実なのです。

氣づいたことは先延ばししない


 この、片づけという小さな成功体験を積み重ね、実行脳力を高めるには、習慣化することが必要です。

 行動を習慣にする最大のコツは、氣づいたら真っ先にやること。気づいたことを放置し、後回しや先延ばしを繰り返していると、脳内の秩序が乱れます。これが、ますます実行脳力を押し下げ、人生のチャンスを逃し続けることにつながります。

 私の場合、なにか気づいたことがあったら、たとえ今やっていることがあってもそれを中断し、気づいたことを行うようにしています。しかし、そういう習慣のない人が、いきなり実践するのは難しいかもしれません。それが片づけとなれば、なおさらのことでしょう。

 そこでまずは、家の片づけに限らず、ふだんから自分を「すぐやる体質」に改善していく試みをすることをお勧めします。

 例えば、氣になることが思い浮かんだり、新たにやるべきことが生じたりしたときは、すぐにメモを取り、スケジュールを決めます。

 ふと「あの人に会いたい」と思ったら、すぐに連絡します。気になった本や映画があれば、すぐに読んだり観たりします。行きたいと思ったスポットやお店があれば、すぐに訪れます。

 このように、「すぐやる体質」を作ることは、実行脳力を高め、片づけの習慣化にも必ず役立ちます。

 また、完璧に片づけようと考えるのはかえってよくありません。「毎日完璧にやらなくちゃ」という強迫観念がベースにあると、やはり実行脳力の低下につながるからです。

 部屋のほんの一部を片づけられただけでも、おおいに達成感を感じ、小さな成功体験としてください。それは、確実に幸福感を高め、結果が出る人へ近づいていくステップになるのです。

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