ワクワクは幸せと豊かさの回路をオンにする
これまで作家として活動してきて、おかげさまで著作シリーズの累計発行部数は、800万部以上になりました。
なぜ、自分がここまで活動してこられたか、考えてみると、それは「大好きなこと、ワクワクすることを仕事にしてきたから」といえると思います。
大好きなことをすることには、素晴らしいパワーがあるのです。これは私の活動の一つのテーマでもあります。
現代社会では、仕事が好きで、なおかつ、大好きなこと、ワクワクすることを仕事にすると、自然と成功を収めていくようになっています。
この連載では、あなたの大好きなこと、ワクワクすることを仕事にして、お金を産み出していくヒントをご紹介していきましょう。
ワクワクすることをお金に換える!あなただけの「キャッシュポイント」探し
これからの時代は、個人も会社も、うまくいくところと、そうでないところが、ますます二極化していくと思います。
今からの時代に当たるのは、「人の心と響き合うもの」です。
単なる安売りとか、なにも考えずにやっている仕事、中途半端なものは、淘汰されるはずです。
たいせつなのは「独特の世界観」があるかどうかということです。それがあなたの「ブランド」になります。
「自分ブランド」をどう作るかが、今からすべての人にとって、大きなテーマになるでしょう。
サラリーマンも、会社や業界でその人しかできないことをやっている人は、圧倒的にうまくいくはずです。
自分ブランドは、あなたの「大好きのかけ算」によって築かれます。
「昆虫を採集して集めるのが大好き」だとしたら、「昆虫コレクター」にしかなれないのかというと、そうではなく、そこから、いろいろな才能のかけ算を考えてみることができます。
例えば、自然が好きで、研究も好きだとしたら、自然科学者に。
森を歩くのが好きで、人に接したり教えたりするのも好きだとしたら、自然ガイドに。
生命体の構造が好きだから医師に。
サンプル集めも人のサポートをするのも好きだから、データに強いコンサルタントに……。
そうやって「ワクワク」と「ワクワク」のかけ算をしていくと、昆虫採集に感じたワクワクを感じながら、自分だけの天才性を発揮する道、自分ブランドを確立する道が見つかるはずです。
「好きなこと貧乏」にハマる人、ハマらない人
その際に、覚えておきたい視点があります。それは「キャッシュポイント」です。
ワクワクを追いかけていく過程で、一度や二度、はまってしまうことがあります。
それは「分かち合うのを忘れる」「お金のことを忘れてしまう」「お金のことを意識しすぎる」ことです。
すると、「好きなこと貧乏」にハマってしまいます。
キャッシュポイントとは、お金のやり取りが発生する場所のことです。
たとえば、あなたが才能を発揮して、誰かにものやサービスを提供し、その対価として相手がお金を支払う。この一連の流れが、あなたのキャッシュポイントになります。
図のように、「得意なこと」、「経験があること」、「人が求めること」、「人が喜ぶこと」、「時代の流れに乗っていること」の5つの条件を、同時に満たすのがキャッシュポイントです。
あなたのワクワクが、キャッシュポイントの条件を満たしているかを確認することで、才能をいっそう磨くことができます。
逆に、自分のワクワクの周辺にキャッシュポイントを探していく中で、才能を発見できることもあります。
ワクワクが大きく広がる分かち合いは、あなたの都合、つまり「あなたが得意かどうか、経験があるかどうか」と、あなたのお客さんの都合、つまり「お客さんが求めているかどうか、喜ぶかどうか」が合致する点で見つかります。
大企業も、近所の小さな商店も、どんな人であっても、お客さんと分かち合いを行わないと、売り上げを得られません。
才能は「人とのつながり」の中で見つかることが多いものですが、才能を活かして収入を得ていく段階でも「人とのつながり」は欠かせないのです。
キャッシュポイントを広げるには
キャッシュポイントで、よりたくさんのお金を集めるには、やみくもに頑張るだけではふじゅうぶんです。
そのためには
●才能を生かせる分野を選ぶ
●必要なスキルを高める
●オンリーワンのものやサービスを作る
●応援してくれる仲間やお客さんを集める
などの工夫をし、キャッシュポイントを広げていくことが必要です。
これを、ワクワクしながらできるかどうか、ぜひ試してみてください。