私たちが人生を切り開いていくにあたり、開きたい運の種類によって、風神のエネルギーと雷神のエネルギーを使い分ける必要があります。どちらかだけでは十分とは言えないのです。
ですから私はこれまで「引き寄せを望むときは風神に、願望実現を望むときは雷神に頼みなさい」とアドバイスしてきました。
当連載で詳しく見ていきましょう。
イメージングからマントラまで。風神・雷神とつながる方法
風神と雷神のエネルギーを取り入れる方法は、大きく次の3種です。
①映像を思い浮かべるイメージング
②祝詞やマントラ(真言)、特殊文字
③体を動かして自分のエネルギー状態を整えるボディワーク
これらのうち、日常的に簡単に行えるお勧めの方法をご紹介します。
すべてを行う必要はありません。読んでピンと来たもの、やりやすいものを好きな回数だけ行ってみてください。時間は朝起きた後が最も好適ですが、それ以外の都合のよい時間でもかまいません。
前回までの解説を読んで、自分が今、必要としているのが風神・雷神どちらのエネルギーなのかがわかる場合は、そちらのメソッドを重点的に、よくわからない場合には、両方をバランスよく行ってください。
今回はまず、風神とつながるテクニックをご紹介します。
風神とつながるテクニック
●イメージング
風神のエネルギーを喚起するのは、澄み切った青空の下に広がる草原にさわやかな風が吹き抜けて、草がサワサワと揺れるイメージです。
目を閉じて、まず青空と草原を頭の中に思い浮かべます。そして、その草原の草の葉が波のように風にそよいでいる様子をイメージします。
自分が今、風が吹き抜ける草原の中にたたずんでいると想像し、すべての不幸や不運が風で吹き払われて、よき知らせや幸運が、風とともにやってくるのをイメージします。
風に吹かれる気持ちよさを十分味わったら、「風神様、ありがとうございました」と唱えてイメージングを終了します。
●マントラ
オーム バーユ スバーハ
オームは聖なる音であり、バーユはサンスクリット語で「風の神」、スバーハは「すべてをゆだねます」という意味です。つまり、「私は風神様にすべてをゆだねます」という意味になります。
●祝詞①
神風の 伊勢の海の (かむかぜの いせのうみの)
大石に 這ひ廻ろふ(おひしに はひもとほろふ)
細螺の い這ひ廻り (しただみの いはひもとほり)
撃ちてし止まむ (うちてしやまむ)
『古事記』にある歌で、嫌なことを風に流してもらいたいときや、貧乏や借金から逃れたいとき、悪い縁を断ち切りたいときなどに効果があります。
●祝詞②
早馳風の神取次ぎたまへ (はやちかぜのかみとりつぎたまへ)
奈良県の龍田大社に祀られる風神・志那都比古神(しなつひこのかみ)に心願成就のお取次ぎをお願いする祝詞です。
●神代文字
志那都比古神を表す神代文字(上)です。強いエネルギーを発しており、なぞり書きするとそれを自分の中に取り込めます。
次回は、雷神とつながるテクニックをご紹介します。
(次回に続きます)